2025/08/01 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」に枢樹雨さんが現れました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にクリストフ・ブラックさんが現れました。
■クリストフ・ブラック > 「俺の名はクリストフ・ブラック。
冒険者で、学院の教師もしている。
当然、ギルドへの登録は済んでいる。
だから、君がまだなら一旦俺経由で報酬の半分渡してもいい。」
クリストフは、自身の名を告げ、教師としての顔と冒険者としての顔を明かした。その言葉は、彼の誠実さを伝える一方で、彼がただの冒険者ではないことを示唆していた。
ギルドへの登録が済んでいること、そして報酬の半分を一旦彼経由で渡すという提案は、彼女の警戒心を解き、彼への信頼を促すための、計算された一言だった。
さて、今は森林地帯だ。
目の前の相手にここの地形や歩き方、そして素材の見分け方などを伝えていく。
「もう知ってるなって思った時があっても一応聞いてくれ。全部説明しちゃうのがもう癖になっててな。」
クリストフは、そう言って苦笑いを浮かべた。その表情は、どこか親しみやすく、彼の言葉に耳を傾ける女性の警戒心を少しずつ解きほぐしていくだろうか。
いくつかの素材を採取し、持参した籠に手際よく入れていく。その手つきは、まるで長年この森で生きてきたベテラン冒険者のようであり、彼の言葉に説得力を持たせていたかもしれない。
■枢樹雨 > 「私は、枢(くるる)。ギルドへの登録、面倒くさいから、…それでお願い。」
登録をせずに依頼を受けること二度ほど。
それ故に、受けられる依頼の幅は随分と狭められていると理解した上で、面倒くさがっている。
此度選んだ依頼も登録済の者しか受注できない依頼だったらしく、結果的に助けられる形に。
そうして森へと向かう道中。
着崩すことなく浴衣を着付けている者の歩幅は狭く、本来貴方が歩くよりもだいぶ時間を要しただろう。
その中で森での採取についての事前知識など教えてもらうなら、新たな知識に素直な好奇心を見せる仄暗い蒼。
実際森について実地での説明となれば、殊更前のめりな様子で。
「説明、助かるよ。私はまだ、知らないことが多いから。
森も、よく来るけれど、人の役に立つものなんて意識して見たこともない。」
少し土に汚れた指が持つのは、食材としても薬品としても使うことが可能らしい、香り高いキノコ。
木の根元にしゃがみこみ、それを暮れかけた日に翳すようにしてまじまじと眺めては、広げた布の上へと置く。
相変わらず答える声音は淡々と抑揚ないが、新しいものを見て、新しい知識を語られる度、仄暗い蒼は好奇に煌めく。
聞けば丁寧に教えてくれる貴方は、単純に助かる以上に好奇満たすにも有難い存在。
すっかり懐いた様子で傍らに近づき、時に背を晒して採取に熱中し。
「クリストフは、冒険者になって長いの?」
そうして採取の合間、何気ない問いを投げかけよう。
■クリストフ・ブラック > クリストフは、森の中を歩きながら、女性の歩調に合わせてゆっくりと進んでいた。
彼女の着物姿は、この自然豊かな森の中ではやはり異質で、足元もおぼつかない。
それでも、彼は焦ることなく、周囲の植物や地形について、丁寧に説明を続けていた。
時折、立ち止まっては、採取すべき素材の具体的な見分け方や、効率的な採取方法を実演してみせる。
幸いにも、今のところ危険な魔物や野生動物との遭遇はなく、穏やかな時間が流れていた。
鳥のさえずりや、風に揺れる木の葉の音が、二人の会話に心地よいBGMを添えている。
「まあ、知らなければ気づかないものも多いからな。俺も最初はこんなものが高値なんだと驚いたりしたよ。」
彼の説明に、彼女が興味を持ってくれていることが、クリストフには手に取るように分かった。
学院で教鞭をとる際もそうだが、誰かに何かを教え、それが相手の知識となる瞬間に立ち会うのは、彼にとってこの上ない喜びだった。
彼は、女性が時折、無防備に背中を見せることに気づいた。それは、彼への信頼の証なのだろうか。
クリストフは、その細い背中を優しい眼差しで見つめながら、心の中で静かに微笑んだ。彼女が自分に心を許し始めていることに、彼は確かな手応えを感じていた。
「長いといえるほどではないが、色々あって一通りのことはできるな。枢はどうして冒険者に?」
■枢樹雨 > 夏の日差しは暑く辟易とするが、木々が作る木陰と時折吹く風は心地良い。
森に入って尚、王都と同じく周囲を警戒する様子がないのは、無知故か頓着する必要がない故か。
鬼角隠す白絹を、柔らかな風に揺らしては、順調に採取を続け。
「君にももの知らぬ頃があったんだね。…そう、老いては見えないけれど、覚えが良いのか。」
言われてみれば当たり前のこと。
貴方もまた、己と同じように助力求め助けられた頃があったのだろう。
ふと、改めて貴方の容姿を見てみれば、年老いては見えない。
かといって人間の見た目年齢に明るくない己からしてみれば、年齢を測るは難しい。
どれほどの年月で今語ってくれる知識を得たのか、自然と手を止めて貴方をじぃ…と見つめてしまう。
…と、貴方からも問いが投げかけれるなら、思考は一時途切れ。
「冒険者…なんだろうか。」
思案気に傾けられる頭。
少しだけずれた視線がは、数秒の後に貴方の碧眼を見遣り。
「…食べてみたいものがあって、見てみたいものがあって、少しお金が必要になって、
…教えてもらったギルドで依頼板を見てみたら、出来そうな仕事があった。という、だけ。」
言葉探すように、ぽつりぽつりと答える薄い唇。
しゃがみ込むまま故に、どこか覗き込むように仄暗い蒼が見上げれば、視線は逸れることなく。
「クリストフは、人間じゃなくても、平気?」
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からクリストフ・ブラックさんが去りました。
■枢樹雨 > [ 後日継続にて―― ]
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」から枢樹雨さんが去りました。