2025/10/31 のログ
アシュベール > 「おや、そう?……なら、きみにはいつでも、新鮮な褒め言葉をー。なんてねー?」

満面の笑顔でそう告げられてしまえば、こちらも笑顔で。それで冗句めいた言葉も添えて。
何処か大人びた様子なのに、子供らしく興味津々。見ていて飽きない龍の少女への好奇心はうなぎのぼりだ。
故に、彼女の気分をよく出来るのなら、いくらでも言葉のひとつや二つ、紡ごうではないか。

「おお、仙人。時折見かけるけれど、そういった人たちの道具って、その人用!みたいな感じで、あまり見させてもらえないんだよねー。
 ……うん、そうだよー?ぼくもギルドの依頼で、そういった学生さん用の道具を納品することはあるからね~。」

仙人。東に居る長寿の存在。霞を食らう等の逸話を持つ存在。
勿論、魑魅魍魎レベルで沢山の種族が居る王都では、少なからず居るが――生憎、少年はあまり関わりはない。
そもそも仙術と魔術はカテゴリ的に別に取られ、魔道具を彼らが所望することはほとんど無いからである。悲しい。
そして、彼女の推測、納得もそういうことである。
売り切ったポーションの次を生産すれば、それらはギルドの依頼で学院へと納品されるのであり……。

ビンを受け取り、宝箱の中に。
その荷物を戻す際に、ぶかぶかとした袖口から魔力の反応を宿すブレスレットや、その四肢を覆うインナー等も見え隠れ。
指輪以外にも沢山の「なにか」を装備していることも、仙龍である彼女になら理解されるかもしれず。

「やっぱり、商人としては珍しい素材に魅かれちゃうよね~。
 ……おー、新鮮な血液。それもあまり手に入らないものだよー。」

普段は眠たそうな瞳が、興味によって僅かに見開かれ、きらきらと興味。という光を宿している。
ローブを触らせていると、自省。何処か考え込むような様子に軽く小首を傾げたりしたが――それはそれ。
しかし、彼女が間違いなく上位存在なのは事実。だからこそ、そんな彼女から素材を貰える事は、少年としては非常に喜ばしい。

ので。

「――――あー。」

此処で少年は少し勘違いをしていた。何せ、目の前の彼女はお金すら殆ど持ち合わせの無い存在。
つまり、今はそういった素材を持っていない。と考えていたのである。そんな彼女が自分の卵を用意すると言えば……。

「うへへ~。そうだよねー。流石にここで産んでくれるなんて都合のいい話じゃなかったかー。ちょっと勘違いー。
 ユーファンちゃんぐらいなら、保管するための術とかも覚えていると思うし、納得かもー?……あ、勿論欲しいよ~? 牙とか爪だけと言わず、貰えるものはもらいたいねー?
 ……その分、こっちとしても見返りを出したくなる位だけどー。」

――というより、聞いている限り、間違いなくこっちに利がありすぎる。
それは商人として、等価ではない。なので、他になにか渡せるものがあるかと考えてしまう。
こっそり、産卵に興味があったことを零しつつ。

玲・玉環 > 「大いに感謝致しますわ♪」

特に、新鮮な、という点で加点評価されて更に嬉しげに尾を揺らしながら返事をする。
生まれ変わる前の記憶も一部残っており、それも含めれば1000年をゆうに超えた年月の記憶がある。
その中で最も価値が高いものが、新鮮な刺激だ。
特に東国に於いては導く側、龍仙であったために他者を褒めこそすれ褒められる事はあまり多くなかった。
だからこそ、自分を知らぬ人が多いこの国でこうも早く褒められる事があれば、今後の期待も高まるのが仕方ない事だろう。

「シェンヤンの仙人は天仙なのでしょう。拙は情と欲を抱きし妖仙。
 人との交わりに喜びを覚えております故、秘中の物でなければ見られても良いですわ。
 例えばこれも宝貝ですの」

指輪以外にも様々な魔道具を装備していることを伺いつつ、仙人の宝貝についての話で右手の指につけていた翠玉の輪を外してアシュベールの耳元に寄せてみる。
それを彼が拒否するのであれば手元に戻すが、しないのであれば耳元で宝貝を起動し……
『拙の声は快き音として響きませ』
という声が耳に響く。それは耳から脳に甘く染み込み、強い快感を引き起こすユーファンの声だ。
人によっては腰が砕けてしまうような甘い快感を耳に与えられるが、彼はどう反応するだろうか。

「人の喜びとあらば産んでも構いませんが、そうですわね……んん、次の産卵は10日ほど後ですの。
 産みたてがよろしければその際にお渡ししても構いませんか?」

東国ではそこまで気にされた事はなかった、産みたて卵の所望に首をかしげつつもぞれを望むのであればと産卵周期を答える。
毎月1度は産んでいるので、特にその事に対する感情は何もない。産みたても保存しているものも薬効に差はないのに、不思議だな、という程度の視線をアシュベールに向ける。

アシュベール > 尻尾が揺れるほどに喜んでくれるのなら、「よーし、今から色々考えないとー。」なんて、意気込んだり。
興味を持った存在を喜ばせる。それはある意味、商人として。生きる存在として当然のこと。
特に、彼女を長命の存在だと理解した以上――やはり、長い人生の中の刺激の一つを与えてあげたいと思うのは、少し傲慢だろうか。

「――なるほどね~。仙人に関しても種族がある。とー。ちょっと、それは知らなかったかなー。
 ……妖仙。……なるほどー。だから、ぼくとの会話も楽しんでくれたってわけねー。
 ……どれどれー?」

例えばこれも。の辺りでずい。と、身を乗り出していた。
商売人であり、そういった道具に対して非常に関心を持つ存在として、宝貝がどういったものなのかを見逃せない。
自分と同じように、細い指に通していた輪。
寧ろノリノリの少年は、その宝貝の効力を確かめるために、身を委ねる。

「―――ッッ!!」

少年は魔力に対してのレジスト能力は高い。無論、道具に頼ってではあるが。
しかし、それが仙術。方向性が違うものであると、対策は取れない。
全身を文字通り貫くような激しい快楽。それによって、身を揺らした少年の体躯は僅かに彼女に凭れ掛かる格好になるはず。
腰砕け。とまでは行かない。しかし、脳を揺さぶる甘い快楽は人間の欲求を抑えられない。
ぎち、ぎち。と、ローブの向こうのインナー。其処に不自然に浮かび上がる盛り上がり。
それが肉感的な彼女の腿に触れてしまっても、仕方ない――。
そして、そのまま紡がれる彼女への興味を、直球で吐露してしまうのも、当然だ。

「う、わ、ぁ……これは、すごいねぇ……一気に、身体がそうなっちゃった感じだー……。
 ……産みたてが欲しいっていうよりもー。……ユーファンちゃんの産む姿を見てみたかったってことかなー。
 ……可愛い子のえっちな姿、興味を抱かない理由はないよー?」

僅かに赤らんだ頬も、こぼれる吐息の熱も隠すことはない。
宝貝によって、彼女の声を性感にされた少年は、薄く目を細め――彼女を見詰める。

玲・玉環 > こちらが褒め言葉に喜んでいる様子を見て張り切ってくれるならば、やはり嬉しい事を嬉しいと伝える事に誤りはないと考える。
尾を揺らし、互いに喜び楽しむ事ができるのであればそれに勝る事は妖仙半仙たるユーファンにとって存在しない。
人が喜ぶ様子を見れて、それで自分が喜ばされる。その幸せを噛み締めながら……
だからこそ油断した、というのもある。
アシュベールが様々な力を身に着けているため、宝貝がここまで強い……ただの人に施した時程の効果が出るとは思わなかったのだ。
自分と同格相手であれば「心地よい声が響く」程度の気持ちよさで済んだ所だが、見誤った様子で緊張し、体を凭れ掛けてくる程の反応に少々を超えて困惑する。

「あ、も、申し訳ございませんの。
 アシュベール様が仙人と知己のように感じておりまして、天仙に――不感の方に快感を与えるものを使ってしまいましたわ」

宝貝『玉音環(ぎょくおんかん)』の効果で快感音波を直接浴びてしまったアシュベールを抱きとめ、その背中を優しく撫でる。
手から放つ、軽い浄化の術ではあるものの……ぎち、と牡の肉棒を押し当てられれば、さてどうしようかと思い悩む。

「あぁ……ん、その、浄化術でその興奮を取り除いて差し上げてかまいませんの?
 苦しいですわよね?」

ただ、直接行為を求められた訳でないのであればユーファンとしては浄化術で精神を落ち着けさせるのが一番だと思い背中を撫で続ける。
太ももに押し付けられたものについては抵抗なく、押し付けたいのであればそのままにして、アシュベールが望むようにさせて。

「産む所を見たい、ですの……はい、アシュベール様がそれをお望みであれば、拙は後ほどアシュベール様の前で卵を産む姿をお見せ致しますわ。
 ただ、はしたない牝声を聞かせてしまう事、ご容赦くださいませ」

じ、と見つめられる視線を返しながら……あくまでこちらからは汲み取る事はせず、言葉とおりに返事を返す。
そして少し悩み、その場で空いた手を翳して空間術、芙環宝鏡(ふかんほうきょう)を発動させる。
ユーファンのすぐとなりに浮かんだ光の鏡は、その鏡面が異世界である「霊邸」への出入り口だ。
無手で旅をしてきた理由はその中にあると、アシュベールも大きな力の流れで察する事ができるかもしれない。

「アシュベール様は今は興奮されすぎているご様子。拙の「霊邸」を解放致しますので、そちらでしばしお休みくださいませ」

光の鏡面を固定化しつつ、中に連れていこうと説明をする。拒否しないのであれば、そのまま中へ。
かつての仙界「璃宮」の姫宮「霊邸」へ連れ込む事になる。

アシュベール > ここに関しては、少年が宝貝という存在に関して、知識が薄い事。
また、自身の耐性を僅かに過信していたところもあるため、ある意味ではお互い様――というところか。
小さな身体同士。結果、少し凭れ掛かったところで、二人一緒に倒れ込むというような無様なことはない。
しかし、身を寄せれば寄せるほど、インナー越しに伝えるのは発情と共に上がった体温。そして、滲む汗から連なる少年の香りだ。

「……な、なるほどぉー……。
 う、へへ~。そういってもらえるのは嬉しいけど、この身体はまだ10年とちょっとだから、ねー。……そういったのには弱かった、かなー……?」

抱きとめられ、背中を撫でられれば、なだらかな肩口に顎を添え、少しだけ落ち着いた吐息を零す。
その耳に仄かに熱さが伝わるかもし得ない距離。浄化の術は無論効いているから、会話は行えるが――興奮は簡単には冷めやらない。

「……んー。苦しい、けど。悪い苦しさじゃあ、ないからなー……。――もう少し、このままでいさせてー……?」

それはまるで、親に甘える子供のよう。さり気なく簡単に浄化されるのはもったいない。と言うように、言葉は先延ばしに。
向かい合うように身体を支えられているのなら、当然その腰の正面にあるのは、柔らかな腹部や、腿の谷間。
快楽を求める腰使い。明らかに華奢な体躯に見合わぬ熱と、大きさが、小刻みに腿の谷間を叩く。

「――お~。やったね~? ……龍の産卵シーンなんて、めったに見ないから楽しみだよー。
 ……勿論、どんな声を出しても大丈夫~。……うへへ、楽しみだな~。ユーファンちゃんの産卵~。

 ―――おぉ?」

此処で、抱き支えられながら意識を彼女から、彼女が作り出すものに向けられた。
この夜の闇の中でも眩しく輝く光の鏡。それは、まるで門だ。
なるほど、彼女が無手で旅を出来た理由はこれか。と、納得するのと同時に、それだけのことが出来る少女に更に興味が湧き――抱き寄せる手に、わずかに力がこもった。

「やー……それは助かるな~。もう遅い時間だし、今日は野営かなー?って、思ってたところもあるからー。
 ……霊邸。たのしみだー……。」

理性のタガは外れてしまっているが、その中に商人としての興味津々な様子が見え隠れ。
無論、拒否などはせず――彼女の霊邸へと、少年は招かれていくだろう。

玲・玉環 > 「まだ10年とちょっと……? 拙と同じ、肉体年齢操作かと思っておりましたわ。
 拙も見極めが難しく、反省が必要ですわね……」

宝貝により発情状態に陥った少年の肉体を抱きとめ、落ち着けようとするがあまり効果はない。
強い浄化の術を施せばそれも落ち着けさせることはできるだろうが――
抱きとめたアシュベールはユーファンの太もも相手に腰を使い始めているのを感じている。
こうもなれば一度発散させた方が体にとって素直と思い、また後で「霊邸」内で相談することに決めながら力を込めてアシュベールを背負った宝箱ごと持ち上げる。

「では、「霊邸」へご案内致しますわ。
 この中の1日は外界の1時間ですので、あまり時間は気にされずにお過ごしくださいませ」

にこり、と笑みを浮かべたままアシュベールと共に、その光の鏡面へと入っていく。
2人が異世界に消えると鏡面は自然と溶けて消え、そこには夜の静寂が残るのみ。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」から玲・玉環さんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」からアシュベールさんが去りました。