2025/09/16 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 旧道」にレグルス・ダンタリオさんが現れました。
■レグルス・ダンタリオ > ザグリ
紫色の血を溢れさせて、絶命するサソリ型の魔物。
その毒の血を払い、剣を布で拭き上げて周囲を見る。
毒型の魔物の発見があったために冒険者への依頼が上がった。
緑がかった黒髪の少年。その色違いの瞳が、1mほどの大きさのサソリ型魔物を狩っていた。
周囲には同様の死骸が多数あり、長く戦っていたことがわかる。
「…………疲れた」
小さく素早い相手。勿論本物のサソリよりは大きいのだが。
それでも自分の腰ぐらいの低い位置への執拗な攻撃は、神経をすり減らす。
幸いにして、怪我らしい怪我はせずには済んだ。
汗をぬぐい、水筒の水で顔を洗って拭き上げる。
「これで最後だといいが……もう少し見回りを続けたほうが良さそうだな」
そう呟いて剣を鞘に戻し、歩き始める。
明るい時間だ。だからこそ、視認性が良く相手からも見やすい。
妙な魔物や、人がいたらすぐにわかるからこそ、警戒は怠らないように少年は歩く。
■レグルス・ダンタリオ > 土を踏みしめてブーツを動かし、歩く。
「……もういない、か?」
ここまでしばらく歩いたが、同じタイプの魔物と出会うことはなく。
今一度周囲を見渡して、地面も見た後、木に寄りかかる。
ずっと周囲を警戒しながら歩き続けるというのは、精神的に疲れる。
あるいは、この地面から来るかもしれない。
「……やはり、姿が見えぬ敵は苦手だ」
そう弱音を一つ漏らして、水を飲む。
その木の上から、少年を狙う影がいるとも、知らずに……。