2025/08/24 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」にアシュラスさんが現れました。
アシュラス > 出張所近辺に存する小さな農村へ短期派遣……つまりちょっとした手伝いへ駆り出されたその農協ギルド事務員の男。
畑を荒らす害獣の駆除に手こずっている様子に、これは村人だけでは手に負えないようだから、プロ――つまり冒険者――へ依頼した方がよいのではないか、という結論に達し。

被害状況と討伐成功報酬など詳細の書かれた依頼書を作成し、貼りだしてもらうこととなった。
正直至急案件なので、受諾してくれる冒険者がいるなら即とっつかまえて……いや、速やかに村へご案内するのもまた業務の内。

貼りだされたばかりの依頼書の前で、割と全力で祈りながら両手を組み合わせている男。

「どう、か。どう~かっ、一刻もはよ、受諾してくれる冒険者さん現れますように……!」

……声に出てた。胸中で静かに祈るつもりが……思わず駄々洩れた。

「お願いします、ほんま……
 できれば迅速丁寧気は優しくて腕は立つ……いや、腕よりも確実に私語を遂行してくれるのが大事やな。
 仕事きっちりな冒険者さん、全身全霊求む……!」

全身全霊で求められるとか……重い。
ずっしり重い期待感に……面倒だが簡単な依頼ではあるのに……人がよりついてくれてない気がする……。

アシュラス > そんな直ぐにはさすがに無理か……と肩を落として自分を納得させようとしたが。

「………ぁ」

自分の依頼書より後に掲示されたものが即引っぺがされている、どころか……複数の冒険者と取り合いになっていた。
旨味の多い内容だったのか、それとも冒険者ならばこれは受けたい、というような内容だったのか。
詳細は覗えないが……正直。

「羨ましい……」

多数が望むような依頼でないのは承知の上だが、そんなに低報酬という訳でもない。なんなら三食おやつをつけたっていい。
村の特産物をお土産につけてもいい。

その旨をこれから書き足させてもらう、と冒険者ギルドの事務へ一言断ってから。

「……ええっと……
【急募〇〇村害獣討伐
 三食おやつ、〇〇村特産物のお土産付き】……と……
 これで、これでひとつなんとか……!」

あらくれな冒険者連中が今いち心惹かれなさそうな一文を真面目に書き足して。
ぱんぱん、と手を叩いて祈り奉る。

「求む……!」

求めすぎて絶賛空振り中。

アシュラス > 「……うーん……求めすぎてもあかんのかな……でも切迫してんねん……求めなゆう方が無理っちゅう……」

多分、依頼書の前で求む求む言って無駄にプレッシャー振りまいているから。余計あかんのだろう。
あんな勢いで祈られたら、内容以上になんかあんじゃないの?と思われかねない。

「……っふう……しゃあない……僕には待つことしかできへんねんから大人しく待と……
 いややなあ……最悪僕が駆除せえゆうことなったら……自信ないわぁ……」

嘆息を吐き出しつつ、取り敢えず受諾されるまで併設された食堂で待機することにしたのだった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」からアシュラスさんが去りました。