2025/08/13 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 旧道」にセニアさんが現れました。
セニア > 【夕暮れ:旧街道のひとつ】
肩に獲物であり相棒である長槍を担ぎながらなるべく音を立てずに旧街道を進んでいく。

「……ミスった」

ぼそりと音になるかならない程度の声でつぶやいた。
簡単な仕事という事で旧街道の調査を受けたワケであるが。
今でも旧街道は使われていないわけではなく、時折何にかしら「よくないこと」に使われてることも少なくない。
まだそのような後は無いものの、既に日は暮れようとしており、その先は魔物のテリトリーに入りかねない。

朝頃から昼頃にかけて把握していた旧街道を周り、問題なしと近場のギルドの出張所に報告はしてこれで終わりかと思えば。
実はもう一つあると後だしのように言われ。
更にそれの調査を終わらせない限り報酬は半分だと。

『旧街道の調査としか当方はお伝えしていませんので、数やらを確認していないのはおたくの落ち度ですなあ』

などとイヤミったらしく言われた時はぶっとばしてやろうかと一瞬思ったが。
その後に無論、して頂けたのなら逆に上乗せでのお支払いは致しますと。
そう付け加えてきた。
それは明らかに提示の報酬より多い金額で。

「……よく考えたらなんか『ある』から高いとかそういうワケかなあ……」

無論、何もないに越したことは無いが。
上手い話には裏があるというのは大概のお決まりだ。
あの時はややカチンと来ており、正常な判断が出来ていなかった。
そう考えるとあのギルドの受付はある意味非常に有能だったと今になって思える。

「……はぁぁぁ……」

本日何度か目のため息を吐き、乗り掛かった舟だという事で諦めて調査を続けていく。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 旧道」にグスタフさんが現れました。
グスタフ > 旧街道を見回り程度に歩いていた男は、一人で歩くセニアの姿を見かけた。
兵士としては優秀で、神聖都市の騎士であるグスタフも何度か会ったことがある。
一人とぼとぼ歩いてる姿には覇気がない。

「おーい、久しぶりだな。元気してたか」

陽気に手を振って近づいた男は、気怠そうな顔のセニアを見て。
そういえば今は傭兵稼業だったかと思い直した。訊けば旧街道の調査とか。

「ははぁ、そいつはやられたな。
 調査なんてしなくても、この先はゴブリンが最近住み着いている。
 あいつら退治するのに、一人は無理だろ」

がはは、と遠慮なく笑って。肩を組みながら。

「まあ、今日は近くの宿に泊まってどうするか考えようぜ」

当たり前に一緒に行くつもりのようだ。

セニア > 調査の途中。
一人の騎士と出逢う。

グスタフ―――神聖都市の騎士で、何度か兵士長時代に色々と面倒ごとを押し付けられてはヤルダバオートに派遣された際に話したりしたことはある。
獲物も時に似たものを使用していた事もあり、またその戦いぶりは色々と英雄譚に近いような扱いで聞いたこともあった。

とはいえ既に彼女は兵役から逃げ出しており、当時を知っている人物とはあまり会いたくない、というのが正直な感想であるのだが。

「ぁー……どうもグスタフ……さん」

一瞬どう呼ぶべきが迷い、結局辺り触りのない呼び方とその逡巡をおくびに出さずにそう呼んだ。
そしてゴブリンの情報を聞けばあからさまにうえ、といったただでさえジト目が更に細められて苦虫を噛み潰したような顔。

「あのギルド員……後で文句言ってやろ……」

そう心に決めてすぐ、肩を組まれてやや驚きの表情。

「え……えーと……?」

既に彼は一緒に来るつもりのようだが、そのつもりは彼女にはさらさらなかったのだが。

「……宿?一緒に来るん……です?」

―――それは更に想定外だ、と流石にそれは顔に出てしまっていた。

グスタフ > 「その時は協力してやるよ」

ギルド長に文句を言ってやるという言葉に大きくうなずき。
彼女の遠慮がちなようすには気づいた風もなかったが。

「この辺にあんまり土地勘がなさそうだからな」

宿屋に送り届けるように告げては、続ける言葉には含みがあった。
ちらりと見せた懐には銀貨がたんまりあった。

「一人は寂しいしね。もちろん、お礼はするよ」

今夜の宿代は勿論、お礼も含めてと誰に聞かれるでもない小声で提案しながら。

「ほら、一緒の部屋でいいだろ?」

セニア > 【移動致します】
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 旧道」からセニアさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 旧道」からグスタフさんが去りました。