2025/07/27 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」にケストレルさんが現れました。
■ケストレル > 「よっこい……せっとォ
さーてあと幾つだー?」
冒険者ギルド出張所裏手
王都から運ばれて来た物資の詰まった木箱を、せっせと運んでは積み上げていくケストレル
ギルドからの依頼で、物資運搬の警護とその後の荷下ろし等を請け負ったのだ
「うーん、ソロで行けると踏んだけど……最近色々あり過ぎて確り身体がへばってんなコリャ」
今日も今日とて天気はすこぶる良く、夏の日射しは人を殺さん勢いで降り注いでいる
数十はありそうな木箱を10ほど運べば当然の様に汗だくで、
後で洗濯させて貰おう、と早々に服を脱ぎ上半身裸のまま日陰で一休みしている
こういう時は冷たい麦酒がジョッキで欲しい
荷運び終えたら中で頼んでみるか、と仕事後の事を考えながら額から流れる汗を拭う
■ケストレル > 木箱の中身は夏の間に出張所の施設拡張を行うらしく、その建材や設備、とのことだった
具体的に何か、とまでは教えて貰えなかったし、そもそも知る気も無いから良いのだが
「……しかしまあ、こんだけ重いって事はそれなりに大掛かりなもんでも造るんかね?」
計画と準備だけ走ってて、そのままおじゃんになる事も多々あるので日の目を見るとは限らない
そのため、この手の準備をするという単純肉体労働はあまり好まれない
好まれない依頼がある、すなわちケストレルの出番である
「地味だけど、こういう仕事も必要だからな……」
さて一休みしたところで荷物運びを再開しよう
裏手まで馬車を入れられれば良かったのにな、と溢しつつ
もし出張所を利用する冒険者が通りかかったら、食事の奢りを対価にちょっとだけ手伝って貰おうかと画策したり
■ケストレル > 「ふぅー……これで大体半分くらいか……?」
通り掛った暇そうな冒険者でも巻き添えにしてやろう、という邪念が透けたのか
辺りを通り掛る影なぞ一つも無く、結局ケストレル一人でせっせと労働に勤しむのである
これもまた鍛錬の内、と自分に言い聞かせながら木箱を運び再び一息つく
まだまだ残る木箱に若干辟易としつつも、一度請けた依頼を途中で投げ出すなんて事は考えもせず
夏空の下、汗水垂らして肉体を酷使するのだった
夕暮れ前にはすべて運び終え、差し入れとして渡された麦酒の味は次の夏までは忘れない、と彼は語ったという
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」からケストレルさんが去りました。