2025/07/21 のログ
■リンラン > 「お兄サン分かってるネ!琳嵐に雑魚寝させる、大罪ネ。」
男の言葉に、ウンウン。縫いぐるみのようなパンダが頷く。
美少女――かどうかは兎も角、愛らしさは抜群の熊猫である。
雑魚寝なぞさせたら袋詰めにされて攫われかねない、とはパンダの言であるが。
男の獣性を感じられる容姿にも、何かしらのシンパシーを抱いているのかも知れない。
そしてひょっとしたら種族柄、嗅覚が効くならば。
後ほど囓った折、フラッとついでに酒馨にムラムラもしてしまうかもしれないが、
それはそれ。娘と別れた後の事だろうので端折っておこう。
「琳嵐の故郷は仙境ヨ。シェンヤンに“扉”があるから、まぁ…ソッチの方あるネ。
人界に降りたのはつい最近ね。イロイロ難し。宿ヒトツ借りるのも大変ある。」
フゥ。これ見よがしに息をつく。だから男に会えてとても助かったのだと
娘の態度が示すだろう。
■クロス > 「ハハハッ、大罪か…随分とデカく言ったもんだな?
ってことは、相当モテているって感じなんだな。」
(自分でも頷く熊猫の様子を見ては今度は口を開いて笑う。
自分でも大罪であると言うのから相当の自身があるのだろう、冗談であり自意識過剰であれ愉快な返しであるのは変わりがないのだから。)
「センキョウ、扉…?要するに、お前さんはコッチ側の人間じゃないってことか…」
(あまり聞きなれない言葉を聞くが恐らくはそういう意味なのだろうと受け取った。
男もそれに合わせてコッチ側の人間…基、存在ではないと言う言葉を使ったのだ。
謂われてみれば、関わってようやく伝わる感じ、多くの人間や魔族と対面してきたが故に身に付いた”勘”がそう伝えてくるのがよくわかるのであった。)
「…ということは、お前さんのその姿は仮の姿ってやつか?
それとも、術やら結界的な物のせいでその姿になっちまった感じか?」
(恐らくはある程度は長くなりそうだと察し周りを見ては空いている木箱を見つける。
引きずって持って来ればそれに腰を掛けて会話を始めるのであった。
聞きなれない言葉に普通とは違う、魔族とも違う感覚…それ故に姿形も変わってしまうこともあるだろうと感じたのだった。)
■リンラン > 「そうヨ。熊猫族屈指の美少女を前にイイ度胸ある。」
王都でもこの熊猫が歩けばちょっとした黄色い声が飛ぶものであるのに、
ここのギルド員は分かってないとばかりに娘は首を振り。
その後に続く問いに事もなげに頷いた。
「是的。そう。――琳嵐の郷、人界の向こう側にあるからネ。
姿は、仙境でもこのまま変わらない…コレが琳嵐ある。
たまにちょっと姿変わるケド、どっちも琳嵐だから安心するよろし。」
そしてどっちも美少女だと付け加えて、パンダはウンウン頷いた。
別に呪いの類でも仮初めの姿というわけでもない。パンダはパンダである、と。
腰を落ち着けた男を前に、気を好くしたパンダの講釈は暫く続くことだろう。
礼とばかりに故郷の話、自分の話をふんだんに聞かせ、
聞かれたこと聞かれないことたっぷりと話して満足したならやれ眠いだの宣って部屋に引っ込むのだ。
男への感謝として別れ際、更に桃を1個追加して渡したりもし。
平和かつ穏やかな一拍を満喫することだろうと――。
■クロス > 「ふーん、アッチの世界でもそのまんま、か…」
(てっきりこちらのあちらで姿が変わるのだろうと思っていたが変わりはないと言われると少し残念な気持ちになった。
だが、どうであれ不便になってしまうようなことが無いのであるならばそれはそれで良い事だろうと気持ちを立て直しもしたのだった。)
「…随分と不思議な話を聞かされたな。
ま、面倒事の報酬と考えれば妥当か…」
(故郷の話や自身のことを喋り続ける少女の会話に首を振りながらも疑問に思った時にはその都度聞いたりして会話をしていた。
だが、しばらくして眠いと言い放ち自分が支払って借りた部屋に戻り一人取り残されると軽く伸びをして呟く。
受付での揉め事、それを解消した結果に聞いたことのない話を聞けたのは男にとって得だと思い、今回の行動に意味があったのだと自身を褒めるのであった。)
「さて、と…折角もらったし、この香りはすぐに腐っちまう証拠だろうな。
勿体ねぇ事になる前に食っちまうか…」
(貰った桃を見回しては酒の席に腰を下ろす。
予定通りに晩酌を過ごせば貰い物の桃の甘く蕩ける味に満足そうに舌なめずりをしては酒を流し込む。
その数時間後に体の奥が熱を持ち、股もとんでもないことになっては一晩居なくなり、朝にはいつも以上に無表情、それを超えて絵の落書きかの様な点と線な顔になって戻ってくることとなるだろうが…それはまた別の話。)
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」からリンランさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」からクロスさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」にルナ・ラムさんが現れました。
■ルナ・ラム > 冒険者ギルドのある出張所。
日も暮れた時間になれば依頼もほとんどなく、冒険者たちは酒場や宿に引っ込んでしまっている。
そんな時間にギルドに足を運んでは依頼を探す人影。
いくつか残っている依頼を目にしては考えるようにし、どれもこれも条件が余る良くない依頼を眺め。
「今からだと流石にできないから……受けて明日?」
それが一番かと考えては残り物を吟味していき。
明日から王都に荷を運ぶものか、このあたりでの採取か。
そのどちらが良いだろうかと残った依頼を眺める。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」からルナ・ラムさんが去りました。