2025/07/14 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」にジャックさんが現れました。
■ジャック > まれびとの道に点在する宿場町の一つ、その隅の隅。乗合馬車の停車駅内。
時刻表、飲食店や服飾店の広告に落書きなどがべたべたと貼られ或いは書き殴られた木目の壁に、平屋根、硝子の引き戸。
小さな山小屋か倉庫を停留所に改造したそこで馬車を待つのは現在お一人様。
ぱたぱたぱた、と団扇で仰ぐ金髪茶筅髷。
「一雨来そうだなあ……」
全開の窓から見上げた空はどんより曇り空。
今にも雨粒がバケツを引っくり返したような有様で降り注いでもおかしくない程分厚い暗雲。
空気もかなり冷えてきている。
風が涼しいのはありがたい話なのだが大雨は御免被りたいところ。馬車が来なくなる可能性が高い。
お財布が寂しいので、出来ればここで一泊も勘弁願いところだが……
「無理っぽいかなあ……」
今、降っていないのが何かの偶然といった様子に溜息を零す。
■ジャック > 「あ゛ー……」なんて何ともいえない声を零したのはそれから半刻も立たない内。ざあーーー……!! とバケツを引っくり返したような雨が降り注いで、あちこちから雨漏りの雫が垂れてきたから。眉も口もへの字に曲げて雨漏りする中で首を傾げて、暫く、頷き一つ、意を決して立ち上がれば本日は宿場町に一泊ときめて宿を探しに停留所を出るのであった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」からジャックさんが去りました。