2025/10/25 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にセニアさんが現れました。
セニア > 【夕方:ル・リエーの水遊場 広場辺り】
ぐい、ぐいと身体をほぐす。
目の前に広がるのは水のプール。
時間も時間でそこまで泳いでいる人はおらず、逆にプールサイドには遊興施設だけあり、休むための椅子やらベンチなどがある。
そこでゆったりと休み、飲み物などを傾けている者たちやナンパやらに興じる方が今は多い。
そんな中、思い切り柔軟体操を敢行して今から泳ぎますよと辺りにアピールしているような状態で。

長い髪をポニーテールに束ね、水着はハイネックの水着にアンダーはボーイレッグに身を包んでいる。
ここに始めてきた故、先ほど売店で適当に買ったもの。
もっと露出が凄いものやらいろいろとあったが、とりあえず適当に今の普段着に似たようなのにしておいた。

「別に普段着で入ってもよかったんだけどなあ」

ぐにぐにと入念に柔軟をしながらぼやく。
身体が柔らかいのでべったりと地面に身体をへばりつかせたりなどして。
受付にて水着着用、と言われてしまったのでしょうがなくだ。

久しぶりに水練を、と思った時ふとここル・リエーの水遊場の事を思い出した。
元々水練所だった、という触れ込みだったので折角だしと来てみたのである。
入ってみれば遊興施設らしいが、一応水練というか泳ぐためだけのプールも用意されているようだったのでひとまずそちらへと向かい泳ぐ前の柔軟をしているという訳で。

「よーし」

ぐいいいと背伸びを一つして、プールサイドに座り、ちゃぽ、と脚だけを入れてみる。
じわ、と水の冷たさが脚から感じられるが、しっかりと調整もされているのか冷たすぎずといった感じで。
原理等はわからないものの、流石だなあと感心して。
とりあえずしばらくは脚をつけて久々の水に身体を慣らそうとゆらゆらと脚を遊ばせる。

セニア > しばらくバタ足やらちゃぽちゃぽと脚を揺らしたりした後。
ゆっくりと水の中へと脚から身体を沈めていく。
幸い地面に足はつくようで、水面から顔を出したまま脚を蹴ってみたり、身体を揺らしてみたり。
じゃぼ、と水をかき分けるように腕を動かせば、水の抵抗でゆるゆると動かす形。
それもしばらく続けた後は、地面をゆっくりと蹴って水面にぷかあ、と上半身を上にして浮かんで。

別にすぐに泳ぎ始めてもよかったが、危険もなく水を楽しむ事が出来るのだから少しばかりゆるゆるとしつつ更に水に慣れようと。
天井をぽやーっと眺めながら流れや揺れに身を任せてぷかぷかと水に浮く感覚を楽しむ。
水が耳に入りじゃぱ、じゃぱという音も一緒に楽しみながら。
周りに人はそこまでいないのは確認しているのでしばらく揺られていても邪魔にはなるまい。
逆にそこまで泳ぐ人の居ない中なので目立つのかもしれないが。

しばらく水に浮く感覚を楽しんだ後、そのまま身体を水の中へと沈めていく。
ごぽん、と水の中へと潜り込み、そのまま沈んで地面へと身体を落とす。
水の中で目を開けてなんとなく周りを見渡し、少し遠くで誰かの泳ぐ脚やら姿を眺め、また自分の吐く息が水泡となって水面へと昇っていくのを眺めながら。
どれぐらい潜っていられるか、しばらく潜り続けた後に、無理をしないぐらいで適当にまたぷかあ、と水面に浮いて。

「んー……快適」

じんわりと水と戯れる楽しさを噛みしめてそう呟く。

セニア > 「よーし」

そろそろ、とまた一つ呟いて。
ぐるりと水の中で一回転してゆる、と泳ぎ出す。
最初は平泳ぎ。
胸の前で両手をかき、その後脚を一蹴り。
人が居ないプールを泳ぎ進んでいく。
水練をし始めた時は中々慣れなかったものだが、続けているうちに慣れるもので。
今では特に問題なく泳ぐ事が出来た。
速度を上げる事も出来るのだが、別に今は特に急ぐこともない。
ゆるっと沈まない程度に平泳ぎを続け、プールを縦断していく。

端壁まで辿り着いた所で壁に手を付けず、またぐる、と水の中で回転し、壁を蹴って逆へと泳ぎ始めて。
次はクロール。
バシャバシャと水音を立てながら先ほどの平泳ぎに比べ、かなりの速度を出して逆の壁へと泳ぎ進んでいく。
平泳ぎと違い、水を切り進んでいく感覚を楽しんで。

しばらく泳げば、先ほど揺られていた位置ぐらいまで戻ってくる。
そうすればそこで泳ぐのをやめてそのままの推進力で壁まで滑るように進んで。
壁にタッチをすれば自ら顔を出す。

「ふー」

久しぶりだったが悪くない。
身体に程よい疲労感がじわっと広がっていくようで。
ちゃぽ、と上半身をプールサイドに乗り上げ両腕を重ねるようにして休憩する。
目を瞑り水音や自分の脚が水を掻く音などを楽しんで。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」にタマモさんが現れました。
タマモ > 水游場と言うのは良い、ここに限らず、色々と遊べる場所がある、と言うのは良いものだ。
今日はここ、明日はそこ、明後日はあっち、そんな感じで、色々と試せるのは、やはり大きい。

さて、そんな少女が今回やって来たのは、特に変哲も何もないプールのある場所。
確かに普通ではない、少々奇をてらったようなプール、と言うのも悪くはないだろう、人も多いだろうし。
だが、こうした場所もまた、考えようによっては、楽しめる場所となる場合もあるのだ。
………まぁ、今はまだ、やって来たばかりで、特に何か考えていたりはしていないのだが。

「………ん?」

ともあれ、そんな場所なのだ、他のプールのように人が多いとかはないだろうし、下手をすれば誰も居ないとか。
考えを巡らせ、訪れたその場所…遠目で見て誰か居るのが分かれば、おぉ、人が居る、とか思ってしまうもの。
ちゃんと見てないからか、その相手が誰なのか、までは考えないまま、そうと分かれば、みたいな感じに。
背後から、そろぉりそろりと、気配も足音も忍ばせて、ゆっくりとプールに浸かり。
そこからは、静かに静かにと、水中を流れるようにして、近付き始めるのだった。

セニア > 「ふあああ……」

幾度か泳ぎを繰り返したりまた浮いたりなどを行って。
水泳をした後のクールダウンをしている所。
幸い、水の中な訳なので火照った身体に水の水温が心地いい。
ゆるゆるとした丁度いい感じの疲労感と共に若干の眠気にも襲われ、思わず欠伸が出る。

―――そんな悪戯者が近づいているとは露も知らず。
再度プールサイドに腕を乗せてぱちゃりとぱちゃりと脚を揺らす。
流石に寝るわけにはいかないのだが、そんな注力が散漫な状況。
見回す限り近くに人もおらず、近づいてきてるのはプールからで視線的に逆側な訳なので、全く気付く様子はなく。

「……もうひと泳ぎするかどうか」

もう少し負荷をかけてもいいかなあ、という気持ちとそろそろ疲れてきたな、という気持ちの同居で動かずにぼんやりとしている。
ある意味、格好の餌食であろう。

タマモ > 水の中、ゆらりゆらりと流れに流れ、近付いて行くも…
その途中、耳に届く相手の欠伸、そして呟き、それを聞けば、そこで覚えのある相手だと理解する。
そして、それを理解すれば、色んな事を思い出せるのが、少女の記憶力で。
…もっとも、顔とか色々とあった事は思い出したが、名前だけはふわっとしか思い出せないのは、いつもの事。

とは言え、そうなれば、ここからの目的は別物となる訳で。

そのまま近付き、それこそ、触れようとすれば、すぐに触れられる程の至近距離。
ただ、体の向きの関係上、こちらに注意も払ってない、視線も向けたりしなければ、ほぼ気付かれる事もないのだが。
と、そこまでの接近を、許される事となったのならば。
ゆっくりと、その気配を、その姿を、認識されない程に薄めていき…
それと同時に、周囲にも、ちょっとした領域を張り巡らせてゆく。
別に、どこかへ連れ去ったとか、そういうものではない、場所自体は、この水游場のプールのままだ。
周囲からの、その中に対する意識が向けられない、または、逸らされるような、少しの変化を与えるだけものである。

それを確かめて、うむ、と頷いてから。
試すように、ゆらーっと水中の移動を続け、その真横へと位置付けるのだった。
力がちゃんと働いているのなら、視線の端に映るかもしれない己の姿も、捉えられる事が出来ず、ぼんやりし続けるだろう。
気付いてしまったのならば…まぁ、それはそれ、別に気にしない、やる事はきっと、変わらないのだから。

タマモ > 【それでは、移動致します】
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からタマモさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からセニアさんが去りました。