2025/09/10 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にカグヤさんが現れました。
■カグヤ > 水遊場の下層、その更衣室で着替えた水着は体形を押さえつけるサーフ用のラッシュガードとサーフパンツ。
同じタイミングで着替える他の女性陣は、肌も露わな紐のようなものを着用し、その身体を見せつけるように歩いて行った。
まだ昼を跨ごうかという時間、簡易的なタオルだけが入った小さなバッグを手にして足が向かうのは名物である下層を大きく周回する流れるプール。
プールサイドに置かれたウッドチェアに腰を下ろしてゆっくり寝そべってから、バッグの中から取り出す文庫本……。
そこからはらりと落ちて舞うのは下層へのチケット。そして、その文庫本は何処を捲っても白紙の、もの──。
「新作の催促、なんて本当に──。」
いっそ自らが手を下してくれたなら楽なのに。そんな風に思考が傾く。
とはいえ、そのために得られたかりそめの自由、今それを手放すかと問われれば、否。
水着も、場所も誂えられたその環境で。溜息を一つ零しながら、その文庫本を胸に置いて空を見上げた。
ここもまた、全てが管理されたかりそめの空間。気温も、陽射しも、暖かな水も全て──。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にグスタフさんが現れました。
■グスタフ > 久方ぶりに繰り出した水遊場。
なにか目的があったかと問われれば気分転換程度のモノ。
「まー、目の保養にはなるよな」
紐のような水着で泳いでる女性に釣られて、あちらこちら。
声をかけてはつれない返事に飽きてきたころ。
プールサイドにいる地味な女性が目についた。
声はかけずらいのだが、ちらりと彼女の持っている本が白紙なことに気付いて。
興味心から近づいてみる。
「こんにちは……えー、と。一人、だよね?」
よく見れば身の固そうな水着に反して豊満な身体をしている。
あまりじろじろ見ないようにしながら、下手なナンパになってしまう。
「そんな何も書いてない本読む振りしないで……暇なら俺と遊ばない?」
白紙の読めない本などもってここにいるということは、ナンパ待ちかと目星をつけて。
そんなことを口に出した。
■カグヤ > 中身の今は無い本は伏せられ胸の上、眩しい日差しを遮るように腕を持ち上げて視界を閉ざす。
ラッシュガードの生地は心地よく肌にその感触を伝えて。
伸ばした足も足首のあたりで交差させながらくつろぐ時間。その時間に掛けられた声、
軟派にしては普通の挨拶、訝しむように視界を遮っていて腕を退けて、逆光になるその顔を眩しそうに双眸を細めて見上げた。
「────白紙の本よりも、楽しい時間を提供して頂けるのかしら?」
はぁ、と息を吐きながら胸の上の本を手に、それを閉じて鞄の中へと収めてゆく。
そのまま上体を起せば特に色気も何もない水着の姿が紡ぐ少々棘のある物言いで問いかける。
『貴方となら、何が出来るのか──』と。
■グスタフ > 胸の上に置いた白紙の本を目線で追って。
問いかける言葉に、おや、とナンパ待ちではなさそうだと違和感は覚えるが。
自信満々に胸を張って、上半身を起こした相手に笑顔を向けて。
「なにも書いていない話よりは、男と女が出会っただけでも物語になるだろう?」
言いながら誘うように手を差し出して、彼女が立ち上がるのを補佐した。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からカグヤさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からグスタフさんが去りました。