2025/08/12 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にドリィさんが現れました。
ドリィ > 発端は、――昔馴染みの“客”に偶然遭い、水遊場のチケットを貰ったこと。
聞けば、豪商として名を馳せるその男、何やらに携わっていたという。
上層階の御招待は――… 女の場合、其方になまじ顔が利いてしまうものだから、丁重にお断りし。
今女が堪能しているのは中層階。少しばかり暮らし向きが裕福な平民やら貴族やら、或る意味雑多な階層といえた。

ざぱ、と水を揺らしめて、縁沿いに掛けられたラダーに手を掛け、プールサイドへあがる。
女の白皙の玉体に侍る滴が、豊満な体躯の描く流線に添い、つらりつらりと落ちる。
纏う真白の水着は、背の大きくカッティングされたデザイン。
シンプル乍らに大胆かつ上品な設えで、されど爛熟した女の肢体を際立たせることに見事に成功していた。

足元に水を溜めながらに、女は深く息を抜く。片手が重く水を含んだ髪を肩越しに流し。
元々――水浴は嫌いではないけども、其処迄積極的にこういった場に出向かぬものだから。
ほら、揺蕩う水面を肴に呑むほうが幸せな性分であるし。

「 意外と、頑張って泳ぐと疲れるってゆぅか――……」

今だってほら。その夕暮彩はプールサイドに備えられたバーカウンターへ向く。
素足だって、自然に其方へ――ひたひたと。

ドリィ > バースペースにて肘をカウンタに預け。ついでにもったりと重く撓む乳袋も預けつに――酒瓶の陳列を眺める。
御丁寧にドリンクコイン迄ダースでくれてしまったその“昔客“は、女の性分をよく分かっている。
ぱちりとコインを一枚置けば、小気味好い音を響かせ乍らシェイカーを振る若いバーテンがお伺いを向けてくる。

「ンー……それじゃあー…火酒をベースに、お兄さんにお任せしても?」

己が可愛らしさの欠片も無い酒を選ぶより、きっと小洒落たものが出るはず、なんて算段。
案の定に手際良く、トロピカルフルーツがグラスの縁に飾られた美しいカクテルが登場した。
酒色は、己が瞳の色と合わせたかのトワイライトグラデーション。
年若い青年バーテンダーらしい、中々に可愛らしくきゅんとする――“口説き方”。

「素敵ね? ありがと♡」

弛み綻ぶ甘めの双眼を対価に青年に向ければ、女は優雅に踵を返す。
もう一言二言交わしたなら、きっともっと健気で愛らしい耳を擽る言葉が聞けただろう。
己が背に、歩く度に左右に揺れる、ぷるりと上向いた臀部に追い縋る視線を感じるけれど、
職務に励む青少年を弄ぶは女の趣味じゃ無いものだから。
カクテルを傾けつつに、デッキチェアに腰掛けて――ゆったりとその恵体を寝かせ。

「ふぅ――――… 」

暫く水辺での時間を過ごし――。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からドリィさんが去りました。