2025/06/28 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にエウヘニアさんが現れました。
エウヘニア > 庶民でも手軽なお値段の階層。
派手な遊戯施設なんかはないが、照り付ける陽射しに肌を冷やすのにはちょうどいい。

そのプールサイドでぽへー、と日差しを浴びつつ、膝を水に浸す女が一人。
日焼け防止の濡れても問題のない薄いワンピースを羽織り、その下はセパレートの水着を着用済み。

「あー、あー……、あーつーぅーぃー」

火照った頬を、水に浸した掌で時折冷やして、心地よさそうなため息を一つ。
ポヤポヤしながら、陽焼けのケア薬品とか売り込めばうれるのかなあ、などととりあえず関連付けられそうな薬草を思考の中に織り交ぜて、でもすべてが暑さで融けてゆく。
どちらにしても採取は早朝か、夕暮れ時か───日中はちょっと難しい季節になってきたなーなんてうだうだ考え中。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」にアキアスさんが現れました。
アキアス > 稼ぎがほどほどの冒険者としても有難い、利用しやすい水遊場
王侯貴族向けのところなどもあるらしいそこ、平民向けの階層でも安全度合で言えば野外と比較にならない。

つまり。同業冒険者みたいなゴリラ女でなく、いかにも平民、な女も利用しやすい場所。
水浴びに適した薄着、肌の露出多い格好なら開放的な気分にもなろう、とは、他の同僚の妄言だが。

早い話が、赤髪巨躯の男は避暑よりナンパ目的でやってきたところ。
トランクスタイプの水着に、ゆったりしたオーバーウェアも羽織るもみっちり引き締まる胸筋付近は露わにして。

「ぉ。 おう、暑いよなぁ。お嬢ちゃん、一人かい?」

プールサイドに一人の女性を見つけては、日差しを受けて髪に美しくグラデーションが浮かぶのが目に入る。
ついでにいかにも女冒険者とは比較にならない大人しそうな風貌に、食指が動く。

相手に連れあいがいないか探るありがちな台詞を聞かせながら、すぐ傍に無遠慮に腰掛けていこうとして。

エウヘニア > ぱしゃ、と足を軽く揺らせば上がる水飛沫。
完全な冷水ではなく、泳ぐに適した温水らしいが、暑気の方が上回っている現状だとそれすら心地いい部類。

レジャーとしての浸透度はまだまだらしい?とかなんとか案内板に書いてはあるけれど。
実際の利用者は此処のところ上昇中だろう。───まあ己も救護班のお仕事できたことあるし。
思考を垂れ流しに、とりとめもなく遊ばせている。

そこに掛けられた声に上げた視線は、大層気の抜けたものだっただろう。
灰緑がぼんやり相手を見上げ、それから胡乱そうに移ろいはしたものの。

「んー、んー……?……ええ、そうですがー……お嬢ちゃん…?」

お嬢ちゃんなんて言われるような年齢は通り越した気はするので首を傾げ。ついで誰だろう、と緩く首をかしげる。
ヘラ、と口許にゆるい笑みを浮かべるのは、客商売で身に着けた癖ではあるものの。面識や身に覚えがある顔じゃないなあ、なんて偉丈夫な相手に思う。

アキアス > 女性の足が弾きあげた水飛沫が、ぱたたとプールの水面に落ちて波紋を広げる。
そんな光景を見るだけでも涼し気になるし、すらっと伸びたおみ足はとっても眼福。

自分が幼いころは、こんなふうに水辺で遊ぶことを売り物にした施設などなく。
貴重な水をこんなふうに集めて泳ぐ……など想像だにしなかった。

良い時代になったものだ、と、中年臭く感慨にふけるのも、こちらの声に反応した相手の表情によるものだ。
こんなに無防備な格好で無防備な表情晒す女を容易に見つけられるのだから、今の若い奴らは羨ましい。

「ああ、今のところはお嬢ちゃんってしか呼びようがなくてな。
 名前教えてくれるんなら、そっちで呼ぶけど?」

どっか、と、大きな体を彼女の隣に据える。離れすぎてもおらず、意図的に腕を伸ばさないと触れはしないだろう距離感。
年の頃20そこそこの相手は男にとっては十分『お嬢ちゃん』の範囲だから、呼び方自体に疑問持たれているとは思わず。
気に入らなかったかな? くらいのきもちで、ダメ元で名前を聞き出してみようともして。

彼女の愛想笑いには、男はにへらと何が楽しいのかやたら上機嫌、というような笑みを返す。
もちろん機嫌のよい理由は、傍で見た彼女の僅かに垂れた目をはじめとする、成熟した女性ながらに愛らしさもしっかり残す顔つき見て、まだナンパは成功していないのに、大当たり、と、喜んでいるからだ。

エウヘニア > 相手の目に己がどう映っているのか、を自覚しているほど自意識過剰でも、自負のあるタイプでもない。
基本ゆるゆるしている性格と相まって余計にではあるのだが。

「はあ、なるほど。
 ……じゃ、お嬢ちゃんでいいですー」

己の目から見て相手はあまり年齢を感じさせない。
立派な体躯は肉体を能く使うのだろう、くらいは想像がつくが、場所が場所だけに装いは普段と違うのは自分もそう。

ただナンパな発言には緩ーく肩を竦めて名前不詳のままで通すことにした模様。

上機嫌っぽいのはまあ、隣に居座って機嫌悪くされてもこちらも困るので問題はなく。
それらの機嫌の良さが己の値踏みの結果、というのには当然思い至る理由もなく。

アキアス > ぽやぽやとした緩い雰囲気の彼女。
ナンパされている、という意識くらいはあるのだろうが、危機感が先に立ったり警戒心剥き出しにするタイプでもないらしい。
けれども名前は教えてくれないらしく。残念、というふうに眉尻下げるも、その下の深緑の瞳はそのくらいで目を付けた相手から逸らされることも無い。

「んじゃ、ま、お嬢ちゃんで。俺のほうはアキアスな? おっさんでもなんでも好きに呼んでくれ」

名前を告げつつ、彼女からの評が分からないのは男も一緒。だから、
しっかりと年を重ねているという自己認識に基づいて、自身をおっさんと呼んでもいいと先に持ち出す。
そのほうが自分へのダメージも少ないのもある自己防衛。

「可愛らしい格好してるけど、泳がないのか?」

ちらりと視線を向けた先の、相手の格好に言及しつつに、そのスタイルにと注視してしまうのは男のサガか。
こちらも、程よく女性らしいシルエットが描かれていて口端が思わず引き上がる。
が、一瞥に留めて彼女の顔へと瞳をむけて、次いで日差しを映して煌めく水面へと視線を流す。

愛らしいワンピース姿の下に水着着用済みとは知らないから、売り場階層に誘ってみてもいいかなどと画策しつつ。

エウヘニア > 「それはどうも、アキアスさんですねー
 ………さすがに初対面の見知らぬ人をオッサン扱いできる年齢ではないですからねえ」

己も学園の若い子からはおばさん扱いされる年齢じゃなかろうか。
だから困ったように眉尻下げて応じるのみで。
特に悪い印象も、いい印象を持ってないのは隣り合っただけの人に対しては当然のそれ。

「へ?ああ、……気が向けば…かなー? 
 そういうアキアスさんは泳がないんですか?」

己の格好とは違い、しっかり泳げそうな姿の相手。自分にばかり言葉を手向けてるのにせっかくの水游場がもったいないんじゃないですか、と水辺遊びで満足してる女の言だった。

たびたび向けられる視線には若干戸惑いは覚えるのか少々窮屈そうな様子は見せるもののその違和感を口にするほどではなさそう。

アキアス > 返ってくる言葉からの常識的な所も、なんだかんだナンパ男と会話している隙があるところも。
押したら色々とそのまま押し流せそうな、気弱そうなところも、アキアスとしては加点続き。

泳がないのかと、それこそ水を向けられては、向けた先の水面からまた、彼女のほうにと視線を戻して。

「そうだなぁ。……どうせなら、可愛い水辺の妖精さんとも一緒にって、思ったんだけど…、な、ぁ、っ」

泳ぐのが主目的ではないが、彼女の前で水に入って心地よくして見せれば、彼女のほうも少しは気が向くかもしれないかな、と。
起ちあがりかけたところに、飛んでくるビーチボール。近くで遊んでいた子供の暴投がアキアスの頭に直撃して。

歴戦の冒険者と言えど今は目を付けた女性に粉を掛けているほうに夢中で不意打たれ、
よろりと水面のほうに体を傾けて、反射的に何か掴もうとしては、彼女の腕へと指が伸びる。

マズい。と思うと同時、彼女がどんな反応するかとも想像した。
無茶苦茶に、怒られるかもしれないし、困惑のままに緩い雰囲気どおり許してくれるかも。
ゆっくり過ごしている彼女には酷い迷惑だが、泳ぐなら一緒に、ってのがこれで叶うかね、なんて勝手に思いつつ。

もちろん、落ちるのが自分だけなら、そんな想像は無に帰すのだけれど。

エウヘニア > 相手が己をどう思ってるのか、は分かるはずはないのだが。
そうやってやたら熱心に見つめられるのは、知り合いならいざ知らず、初対面の相手には少々気おくれが募ってきたところ──。

「え、あ、───あぶな…!?」

飛んできた遊具がぽよん、あるいはばすん? 前者か後者で威力はだいぶ違いそうだが──言葉を交わしていた相手の頭に直撃。

その衝撃と、泳ごうと体を傾けていた姿勢が相まって、なのか
よろめく相手がわらをつかもうとして掴んだのは女の腕だったのならば、多分派手な水柱が二つ上がったんだろう。

あー、と間の抜けた声とともに水に沈んで。
でもああ、気持ちいーなーと目を閉じてそのまま沈んだ。
さすがに泳げないという誤解を招きかねないし、何より戦犯になった子供たちの後味が悪そうなので常識的な時間で浮き上がったが。

「ぷは、はー…びっくり。気持ちいいですねー、おかげで目が醒めたかも」

ざぶざぶ水をかき分け這いあがると、下に着ている水着の線くらいは浮き上がるだろうか。
暑気に充てられつつうとうとしていた気分は過ぎ去ったのと、濡れて張り付くワンピースのすそを遠慮も何もなく絞ればじゃばーと水の滴る音。

「あはは、妖精は溺れる前に撤退しておきますね。アキアスさんもお気をつけて」

それじゃーとペタペタ水っぽい足跡をさせてその場を後にしたのでした。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からエウヘニアさんが去りました。
アキアス > 水中に二人で落ちて、前後不覚になった一瞬。

韜晦している場合でもないかと、水面に顔を出し、引き落としてしまった彼女を気遣うころには、彼女のほうが先に這い上がっていた。

声かける前もなく去ってい行く相手に、少しの合間見送る視線を送って。

「……ま、妖精は見るだけで満足して、地に足着いた女を探せってことかねぇ」

暫くぷかぷかと、巨体をプールに漂わせる。

ひとしきりそうやって遊水楽しんでから、気分一新。次のお相手どこかにいないかな、と、ゆらゆら泳いで獲物を探して。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からアキアスさんが去りました。