2025/06/24 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にライラさんが現れました。
ライラ > 「あー、やっぱりここはいいね」

やや日が暮れた時間帯の水遊場。
利用客がやや減り始めた時間帯をあえて選んで足を運べば、お気に入りの流れるプールへと向かう。
人が多ければ流れに身を任せていればぶつかってしまうが、居なければその心配はなく。

プールについて人がいないことを確認すると、独り占めだと頬を緩めてプールへと入る。
そして力を抜いては水に浮き流れに身を任せるようにし、水の流れのままにゆったりと気を抜いて流されていく。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」にシルドさんが現れました。
シルド > 「あぢぃぃ」

別に暑くないし、なんなら水温は心地よい冷たさで体温を冷やしている。
施設の中の気温も快適そのものだが――浮き輪の様な物に腰を沈め、くるくるとコーヒーカップよろしく回りながら流されている男は、回転している影響があるのか同化、少しずつ独り占めを満喫している彼女の方に近づいてくる。

「おー。あれはどこかで見たよぉぉなぁぁぁ
ライラぁぁぁぁぁ久しぶりぃぃぃぃ」

ドップラー効果の様に声を響かせながら通り過ぎていく男。通り過ぎた後で足をばちゃばちゃと暴れさせることで流れに逆らって彼女と合流しようかと。

ライラ > 暑い時には本当にここが一番。
そんな考えで水に流れていたが、視界の隅に何か見えればぶつからないようにと微かに軌道を変える。

そうしてすれ違って流れたのだが、相手は自分のことがよく見えていた様子。
名前を呼ばれる事に体制を崩さない程度に頭をあげ。

「あれ?シルド?久しぶりだね」

そう流れていく男に返して流れていくのだが、聞こえる水音にもう一度頭を上げれば必死に流れに逆らっているのが見えて。

シルド > 眠たそうな顔やら髪の毛の色やらと割と目立つパーツや男の目は悲しい事に女の顔や体を追いかけていた事もあって目に焼き付けることが出来た様子。
ばちゃばちゃという音と浮き輪からカナヅチ疑惑もあるが、そもそも水遊自体がごく最近の文化であって貧乏人が泳ぎを覚えられるはずもない。

流れに逆らいつつ、少しずつにじり寄るように距離を詰めて、同じくらいの流れる速度に調整しようと体の位置を水面下で微妙に変えるなど、小刻みに努力らしきものは繰り返していた。

「やっぱりライラか。珍しい所で合うもんだな。
この施設でバイト――じゃねぇよな、今日の朝勤で見てないし。
遊びに来た感じ?一人か?」

甘利大声を出すと目立つし、せっかくの貸し切りにも近い気分を壊す必要もない。
ある程度の距離を取りながら、自然な声でやり取りを心掛ける。
うん、まぁビキニ水着なんて破壊力あるモノ見れば体の一部が反応しそうになるがそこは我慢しつつ。

ライラ > そんなに顔を合わせた訳ではないがよく覚えていたのだと感心してしまい。
それに何よりこんな場所で会う事も驚きの一つ。

そうして流れに身を任せる自分とは違い、流れに逆らうようにする音を聞き。
流れてもう一度すれ違うのを待てばいいのにとは思うが口にせず。

「珍しい場所かな?そこそこ来ないー?
今日は休みだからさっき来たところだよ。
少し涼もうって感じかな」

執念で水に逆らっているのか声の聞こえる距離は一定。
頑張るなーと思っても特に何かする訳でもなく流れ。
人目を引くようなら離れるが、今のところはそうではないので流れるままで。

シルド > 「えー?日常バイト組にはここで遊べるだけの余裕はそんなにないんだよな。
酒とか飯とか宿とかに消えるし。
今日は施設のバイトでもらったタダ券でのんびりしてるってワケ。
うーん去年2.3回くらいきた、か?くらいだな。」

一周流されるのは考えていなかった。
ものぐさという程でもないが結構な短絡的な考えの持ち主と言う事もあって、結局水底に足をつけるようにして距離を調整する。
時々、トプンと水に顔を沈めるのはビキニ水着なために隠されていない足のラインやらを拝むためでもあった。

「涼むのっていいよなぁ。体の疲れもふわ~って流されていく気がする。
この時間、つまり人がはけて次の客層が来る時間の合間を知っているとは、さては常連か……。
この時間帯だとお偉いさんもそんなには来ないし、俺らにとって本当にのびのびできる時間帯で好き勝手出来るの良いよなぁ。
水の中で体伸ばしたり、プールサイドで焼いたモノ食べたり。……なんか飲んだり食ったりする?」

ライラ > 「僕は本業は冒険者だしね、それなりに余裕はあるんだよ。
お酒をやめたら残るんじゃないかな?
タダ券とかあるんだね、今度貰えるバイトを探してみようかな。
意外に少ないね」

折角楽に涼みに来ているのに労力を使うのはもったいないと流れるまま。
時々に水に顔を沈めているとは思わず、頑張るもんだねと感心するばかりで。

「暑いときは涼まないと倒れちゃうしね。
結構来てるからね、人の少ない時間はわかってるよ。
貴族とか変な人が来たらさっさと撤退かな、面倒ごとは嫌だしねー。
んー…私はしないかな。こうやって流れるだけ」

本当に気だるげに涼みに来ているだけ、それ以外は何もしてないと気の抜けた声で返して。

シルド > 「冒険者か~。実入りがよかったりする話も聞くけど、実際は選ばれたエリートしかなれないもんなぁ。
くっ、俺にもう少しセンスとか才能がありゃ……。」

お酒をやめるつもりはないらしく、残るという言葉には首をゆっくり左右に振った。
仕事については、掃除とかより売り子とかの方が実入りが良いしタダ券もらえる可能性もある事を伝える。
料理番になればそこそこいい思いも出来るが彼女が前に同じ職場に入った時の事を思い出せば、あまり料理系は得意ではなさそうと勝手に思い込んで案内する。

見た目の可愛い娘の人手は貴重なのだ。良い売り子が入れば売り上げが伸びる。売り上げが伸びればもらえるお給料も増えるというのが本音だが。

「良い貴族もいるんだけどな、まぁそうじゃない貴族の方が身近というか、やたらこっちの一般人組に近い位置にいるというかってな。
そっかー。一応水遊場でも結構人気のある大波プールとか、ジャグジー風のプールもあるエリアとか、スライダーシュートにも行けるけど、流れるだけにするならやめとく?」

大波のプールは本物の海には劣るが本当に波が生み出される設備。
波に引かれ、その後の作り出される波に乗るとちょっと高い位置から水遊場を一望出来たりといった感じで人気のあるモノ。
スライダーシュートは要は水の流れる滑り台。これはスピード感とちょっとしたスリルが売り。
のんびりしたいという彼女の好みには少し合わなそうなので無理強いは出来ない。

ぷかぷか浮かぶ彼女に並んで横目で眺めるが、まぁ今日はのんびり水の中で雑談でもよさそうだ。
彼女の返答次第でどうなるか決めてみよう。

ライラ > 「そうでもないよ。地道にやっていけば稼げるけど、一攫千金とか自分には才能がーって考えを持ってると死んじゃうしね」

言葉のニュアンスから酒は止めたくないようなので酒のことはそれ以上は言わず。
冒険者はセンスと才能ではなく、今期と努力だよと緩く告げ。
それを守っていれば、少しのバイトを挟むだけでそれなりに暮らせるという実例が自分だから。

そして運よく高額依頼を終えて少しなのでしばらくはバイトもしなくてよく。
そういう意味では真面目にやっていてよかったと思えて。

「時々はね。でも大体は関わりたくないかな。
そういう場所は混むし騒がしいからここでいいかな。流れたいから来てるし」

色々とプールがあるのは知っているが、あくまで涼みに来て流れたいのがメインであり。
それにそういう人気な場所はのんびりとできないので、遠慮するよ、と返し。

そして大きく息を吐いては軽く腕を動かし体勢を直して、流れに身をゆだねて。

シルド > 「あ、俺無理そ~。一攫千金とか絶対夢見るわ。
ゴルドが落ちてるだけでホイホイと拾って森の中に迷い込んだ事があったなぁ。」

近場の草原でゴルドが不自然に落ちている。それを拾って拾って、草原が林に。林が森にと危うく命を落としかけた事を思い出し、ぶるっと背中を震わせる。
思い出した怖い思いでを振り払うようにちゃぷん、と沈んで目の保養。
ぷぁっ、と水面に顔を上げると相手の返答を聞き、なら自分も今日はのんびりしようと水の流れに身を任せ――徐々に沈んでいくのは体重の影響か。

「冒険者かぁ。って、ライラって冒険者として結構やり手?
少しのバイトを挟むだけで暮らせるくらい安定してる冒険者って結構珍しい気もするわ。
こー、冒険者ってムッキムキだったりイッヒッヒとか笑ってる連中を想像してなぁ。」

ライラ > 「町の清掃作業だけやってても食べていけるよ?
それに引っかかるほうが凄いかなー」

男が言う状況がうまく想像できないが、何にせよ普通は掛からない状況というのは分かり。
視線を向けると時々に沈むのを見ると、普通は逆では、実は半魚人?などと思ってしまい。

「どうだろうねー?一応中堅ぐらいだよ。
毎日薬草採取とかやって、集めすぎたのを別で売ったりしたら結構稼げるしね。
それって傭兵じゃないかな」

簡単に稼げるコツを話しながら、それは傭兵だよと呆れて見せて。

シルド > 「いや、だって何もせずに1ゴルド、2ゴルドとかちょっと歩くだけで拾えるんだぞ……?
目の前にゴルドが落ちている。周りに誰もいない。やったぜタダもらいと思ったら俺の命がタダもらいされかけたからな。
まぁ食べていけるだけならそうかもしんねぇけど、俺の場合は生活に花を添えたいじゃん。美味しいごはんとか、美味しい酒とか。」

後はエロい道具とかを買うための資金になったりもするがそこは伏せた。
なんにせよ、ただ生きるよりも彩りが欲しくなるのが人間の感情。
ぐぐっと手を握りしめつつ、ビキニの水着に包まれているがスタイルが抜群と言える彼女の姿を見ると、中堅冒険者というよりはもう少し恵まれていそうにも見えるが、所詮は素人の戯言。
それは口に出さずに薬草採取については――集めすぎた分を売れるのは冒険者の特権だなぁ、なんて感心しきり。
ポーションをもらったりもしたが、もったいなくてまだ使っていない。
薬草の類や薬品は非常に貴重な事もあって、そうそう手放せない。
手放せない内にダメにしちゃうことも多々あるのだった。

「そんじゃぁ今度、薬草採集のやり方とかコツ教えてくんね?
ちゃんと講師料は払うからさ~。」

ライラ > 「一個や二個なら落としたかもだけどさ、続いてるなら罠だよ。
んー……多分奴隷に売られたんじゃないかな、捕まってたら。
贅沢を言うとキリはないよー?」

確かに美味しいご飯やお酒はあればうれしい。
でもそういうのは生活が安定するまでは贅沢だよと。
そして男が何度も潜ったりしている理由にようやく気が付けば、エッチ、と一言だけ告げ。
採取依頼ほど稼げるものが案外なく、薬草だけではなく香辛料なども見つけることができれば運が良ければ依頼料異常に稼げるもの。
ただ勿体ない精神があれば逆に儲からないものでもあるが…。

「えー…僕の儲けの種だから教えたくはないな。
それで全部持ってかれちゃうと困るからね」

今度は自分が困るからなし、そう言っては緩く笑って。

シルド > 「ぷーっ!オッサンを欲しがる奴隷商とかいるのかね?
……いやまぁ、いないとは言い切れないのか……?」

居たら笑いものだがそれはそれでやはり怖い物はある。
エッチという一言には否定はせずに笑って受け流した。いや男として健全なのだし別に触ったりしてるわけではないのだから。
堂々と胸を張るが、渋い返答にはえ~っと子供よろしく頬を膨らませるような反応を見せる。
が、彼女が困るという話なら仕方がない。別に商売敵になろうとか、そういう理由ではないのだから。

「バレたか。良い物を見せてもらったからな~。
儲けの種を奪ったりとかそういうのはしないしない。とはいっても、時々の休みが今日ならその内仕事、ってか薬草採取にいくんだろうし。
ある程度たくわえが出来た時とかでもいいさ。
その代わりにソコソコ実入りの良いバイトを教えるって事で。
なんと4時間で120ゴルド!激務とかそういうのじゃない秘密のお仕事ってやつだ。」

ライラ > 「鉱山とかに回されるんじゃない?
肉体労働はできるだろうし」

労働力としてなら幾らでも買うと思うと口にして。
男の視線にストレートに告げるが笑って流すあたり、言われなれていると取り。
頬を膨らませる様子に、それでも教えないと言い切って。

「お金とるよ?
何時か分からないけどそのうちにいくよ。
蓄えはいつもちゃんとやってるから大丈夫。
それって絶対に怪しい仕事だから行かないよ」

どう考えても怪しい、なのでいかないと言い切って。

シルド > 「よーしオッサンの力のなさを甘く見たな?
鉱山で一撃入れてもツルハシが弾かれる情けない姿や、腕が痺れて悶絶する様ををその内見せてくれる!
まぁ普通の仕事だぞ?ただの売り子。なんなら多分冒険者ルックでも大丈夫だし、別に着飾るような仕事でもねぇしな。」

何を想像したんだ~?というように笑いつつ。
単純な売り子兼情報伝達。王都での小さな催し物の際に記念品やら貴族のツラが描かれたりしている悪趣味なモノを売るという物。
少なくとも男がやったときは怪しいモノはなく、自腹で買わされたりとかはなかった。
トラブルや急病人が出た時に手持ちの魔法道具で僧侶やらを呼び寄せたり、不届きものがいる時は本部に連絡して鎮圧をしてもらうだけの本当に簡単なお仕事だった。
マトモな貴族経由の仕事ならかなり信頼できるし美味しい仕事。貴族は家の柄や品格が問われるので渋ったりしない。というのもある。

「たくわえ……できるくれぇ、稼いでみてぇなぁ。
いいぞ?お金で済むなら。今なら少しだけ宵越しの銭があるし、それがある間に薬草採取の仕事で出会ったらよろしくな。
……エッチと言われても、ライラ自身の水着姿とかオッサンからすりゃご褒美なの。」

まぁこれ以上のご褒美はないだろう。
何かしらのアクシデントでもあれば見れただろうが、今日は本当に水に流されているだけなのだ。
よっぽど彼女が不運でもない限り、今の眼福な光景だけで十分恵まれている――。

ライラ > 「それは自慢することじゃないと思うよ?
でも奴隷にされたらそうも言ってられないし、気を付けなよ?
んー…なんか怪しい」

時間と報酬を聞いて怪しいとしか思えず。
冒険者をしていると短い時間、高収入は基本怪しく思えてしまい。
それが全うだとしても疑い、そして首を横に振って見せ。
その売り子がどうにも自分が商品です、という感じたのもあって。

「お酒をやめたら溜まるよ、きっと。
もし出会ったらその時は考えてもいいよ。
すごくエッチだった……」

返された言葉にはもう何も言えずに息を吐き。
そうして流れていたが淵に近づいたところで立ち上がり。

「さてーっと。僕は今日はもう帰るよ。
シルドもおぼれないようにねー?」

十分涼んだ、緩い笑みを浮かべては満足したという雰囲気を見せ。
男にそう告げるとプール内からプールサイドへと上がり、その時にお尻を向けることになるのだがそれは仕方なく。
そして上がってしまえば、またね、と言って更衣室のほうへと歩いて行って。

シルド > 「お、おう気を付ける。
奴隷はいやだなぁ。自由が無いのは一番辛ぇし。
って、そんなにエッチだったか?」

そのすごくエッチという言葉が一番効いたようだった。
水に映る自分の顔を見た。うん、ほおが緩んでいるしそりゃそうもなる。
彼女が立ち上がり、自ら上がる様子を見て自分はまだ水に浮かぶことを選んだ。
更衣室についていくような男ではないのでひらり、と手を振り――

「おう、またな!
溺れないための浮き輪だから大丈夫だって。
ライラも元気でなぁぁぁぁ。」

そうしてまた水に流され始めたために声は嫌に後を引きつつ。
彼女のお尻や色々な場所はしっかり記憶されてその日は幕が卸された。
男はのんびり水に漂いつつ、薬草採取かぁ、と幸運が訪れる事を期待して色々と計画を練り始めるのだった。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からライラさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からシルドさんが去りました。