2026/01/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にオークさんが現れました。
■オーク > その後。
黒竜の締める地下迷宮からの先遣隊のうち、人間界をチェックしに、人間界のしもべの手によって召喚された堕天使グリゴリ一行のうち、オスを求めて勝手に走り出した豚鬼、いわゆるオーク(♀)は留置場にいた。
肉感的なぽっちゃり体型の下に結構な筋肉があるが、知性が足らず短慮な亜人の歩兵職である。
ちなみに容疑は強盗・暴行・不同意性交。
地下迷宮の悪の勢力に人間のモラルなど存在しない。
一応外見は人間に寄せて変容しているが、そもそも
卑怯!
未練!
恥知らず!
のオークである。
貧民街の食い詰めたヒトオスを犯す。ついでに金品を奪う。
部屋にあった鈍器を片手に被害者宅をでて、手近なオスがいないのでそこらにいたヒトオスを後ろから殴打、昏倒させた上に騎乗位していたところを警ら隊に捕まってこの始末。
では大人しくしていたのか、というと。
モラルも何もないので拘置房内の囚人を誘惑して肉便器の地位に甘んじ、看守にも好きなだけ犯させた結果部分的に秩序を腐らせることに成功。
オスというオスが全員油断しているすきに殴りかかり、そのまま一瞬の隙をついて貧民街の大路に飛び出した。なおレザーのビキニアーマーを纏っている。
かなり焦った様子で周りを見渡す。
「戻らないといけんけど! ……迷宮、どこだべ…?」
召喚で転送されてきたゆえ、そもそも街と本拠地の間の地理を知らなかった。
なおともに来ていたグリゴリとデーモンはポータルの魔法で退去済み。
■オーク > ちなみに地下迷宮は九頭竜山脈にあるともタナール砦近辺にあるとも言われている。
「走って間に合うべか!」
全く間に合わない。空を飛べても間に合わない。
獣の膂力で人間をあっさり昏倒させることができるが、当然そんな能力は移動の役にはたたない。
一方その頃、地下迷宮側で「豚のくせに馬鹿って馬と鹿に失礼じゃない?とにかく馬鹿一匹帰ってこない件(笑)」としてグリゴリによる緊急帰還の手配が進められていたが、今彼女にはその兆しの知らせすらなく、従ってノーヒントのバカにできることは何もなかった。
とりあえず留置場から離れておけばいいだろう!
と何も考えない即決の結果、娼館街の方向にドテドテとはしっている。
オークは愚昧だが、脱走した以上略奪の暇はないということは簡単に理解できる。
娼館を前にして発情せず、右往左往もせず、割と必死な様子で周りを見渡す豚人、だいぶ浮いている。そもそも市民の服装さえしておらず、冒険者らしいアウトドア感のある服さえ着ていない。縫製の歪んだレザーのビキニアーマーである。目立つ。
■オーク > 人間が
人間が、多い!
(おれめっちゃ少数派だな…?)
アカンことになった。
人間がこんな多いとは思わなかった。
てっきり魔王軍が適度に間引きして弱くしてあるとおもっていた。
前に進めば平民地域。だが明るく、且つ開けている清潔なエリアに出ては、オークの異物感はさらに増し、余計留置場へ戻されやすくなるだろう。
ここにいれば”なんか事情がある豚獣人”程度の目で見てもらえる。
オークの顔が一瞬「!?」という感じになった。
脳裏に直接話しかけてくる魔法from地下迷宮。
そこから北に500m行ったところの空き地で1時間後に少しだけポータルを開けます、というグリゴリからのメッセージ。
帰り次第お仕置きがあるので楽しみに待っててね〜ん♡と、とってつけたような色ボケボイスで締められた。
「…はは、は〜〜〜。なんとかなった〜〜〜」
ぺったんと地面にへたり込んでいる。
なお退路が確保されただけで、事態が収まったわけでは全くない。馬鹿。
■オーク > (迂闊に何か言うと怪しさ大爆発するので、何も言わず指定の場所まで歩いてる)
(ただし何も言わなくても、人間の匂いがしない。動物臭に近い匂いがするのでなんか怪しい。ホームレス感もないので。)
■オーク > とにかく転送場所まで行かなければならない。
500m。戦いなれた運動量がある足なら、たいして遠くもなく疲れもない。
オーク娘の後方から、いたぞ!の声。ヒトの走る音。
即決で空き地に向けて突進するオーク。ただ何もない空間に満ちるオゾン臭。光のヒビ。円形に広がる。ポータルの開通。そこは地下迷宮の一部。ただ飛び込む彼女。
振り返り、向かってくる警ら隊が事態を察する顔を見る。
にたり、と口に手を当てて笑う。
ポータルを形成する光の円が閉じた。
もはや脱走犯を捕まえることはできない。
その後、該当のオーク娘が、軍団の上位存在であるグリゴリなどから、迷宮内で何らかの制裁を受けたことは間違いない。
■オーク > グリゴリ曰く
「豚の三枚肉って美味しいのよね〜♡一口齧らせて♡」
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からオークさんが去りました。