2026/01/09 のログ
■グリゴリ > 貧民街のスラムのど真ん中、堕天使の誘惑に屈した食い詰め魔導士が、ブラックドラゴンの迷宮と繋がるポータルを開けた。
雑多な人間がひしめく貧民街では、ツノがある人間だの、そういうものは誰も気にする余裕がない。
「あはぁ〜〜〜ん♡」
魔法陣からのびをして出てくるグリゴリ。
頭に光輪、背中に翼。聖なる印を書いたサイドスリット入りの装束。スラリとした足、豊満な胸。
プラチナブロンドに、灰色に近い青い瞳。
「お呼びとあらば即参上⭐︎
汚れた空気美味しいわぁ〜〜〜ん♡煮詰まった人間の気配最高♡ あなたにはあとでご褒美をあげるわね♡」
その魔導士、だいぶ食い詰めて血色が悪く、あと一歩で死ぬのではというところ。
と、同時に、地上を見るために現れたその迷宮の存在が二つ。
完全に発情した目で魔導士を見ている豚っぽい娘。やや小柄で体は丸々とムチムチしており、顔に愛嬌はあるが目に品がない。
「襲っていいだか?」「イベリコちゃーん、ステイしてね〜?私の契約者だから。オークにもわかりやすく教えてあげるけど、命は大事よね?」
「他の人間は?」「バイキングでいいんじゃな〜い?集合時間になったらこっちから転送かけるから、好きにやってきて?」
ふごっ。
鼻を鳴らすや貧民窟のどこかに速攻で駆け出す、豚獣人に見えるが…早速、あたりのホームレス、独身のオスを見つけるやどんどん食い散らかしていく、性的な意味で。合意などとらない。魔物だし。弱者は食っていいとマスターも言ってたし。
オークが飛び出した後に充満する硫黄の香り。腐臭悪臭十重二十重。その後に華麗な芳香、黄金の砂塵と光と共に飛び出す、異邦の貴族の姿をした紫の女。猫の耳、傍に猫。足元に蛙。
「貧民窟に見るべきものなど何もないと思うのだが、主人の役に立つものであれば。」
「あら侯爵〜♡隠された知識と技術・建築を伝授する魔神には面白くないわよねえ〜?富裕層の区域に行けば?腐った気配がするから居心地もいいわよ〜♡」
「デーモンたる妾をお前たちと一緒にするな。偏に領内の住民のためだ。…それにこのエリアの住民には哀れを覚える。品がないのでな。」
面食いだものねえ、とグリゴリ。特に引き留めるまでもなくデーモンは古代語魔法で即興のポータルを開き、富裕地区の裏路地に現れる。行政府の建物や迎賓館を見物している。構造を一目で見抜き直ちに記憶する・・・と共に王国内の人心の程度を見て回っている。
しゃなり、とグリゴリは歩みを進め、魔道士の家から外に出た。
■グリゴリ > 「なるほど」
いのちの気配を見るだけでわかる。
理性を失い欲望を優先し、意志が弱く自分に甘く堕落や犯罪をよしとする気配。
「これはマスターが好きそうな気配…ふぅむ。」
地上は乱れていると言われたのはこのことか。
上が乱れ下もつられ、悪は正しさを圧倒し退廃している。
「ヒトはいいですわよねえ。かわいくて、好色で、どーしようもなくて」
徒手空拳、光輪と翼を隠しもせず貧民街の大路の隅を歩く。
グリゴリたるもの、地上で運命の相手を見つけてなんぼ、とは思うが、そんな都合のいいものはない。
冒険者ギルドの裏や、聖堂の前などを、スーッと通っている。
「はぁ。ここから冒険者とかいうものが依頼を受けるのね。あ、この建物はダメ。頭痛がするわぁん。」
聖なる波動がだいぶ偏頭痛を呼ぶ。
ぶっ壊しちゃおうかな〜〜〜。いやきっと面倒なことになる。
グリゴリはアホではない。とっとと聖堂の霊的範囲から遠ざかっていく。
■グリゴリ > 貧民街では浮いている、美しい肌、その容姿。
背中の翼に、好色な視線が刺さる。
「…あはん?」
金もなく自由もなく、性慾が煮詰まった中年の男が、どうかしている目で見ている。
「今忙しいんですけど?…下がって、あなた可愛くないから。」
攻撃性の気配がむいてくる。
「はぁ、面倒くさいわね。」
天使の本領を解き放つ。
霊的法悦を一方的に大量に与える。
指一本触れずして性的絶頂に相手を叩き込む。
修行に煮詰まった聖職者を弄ぶとき、彼女が手遊びに、偽の悟りをこうして与える。
男は、それは恍惚とした顔で、グリゴリの足元に転がる。
股座には生白い精液のしみが濃厚に広がる。
「ザーメンタンクの分際で、まぁ可愛い♡」
そのまま、ハイヒールのニーハイブーツで、男の頭をそっと踏み、つま先で頭をゆっくり摩り
「いいこいいこ♡」
そのまま石畳に見捨てて歩みを進める。
ヒトってなんて可愛いのかしら!
■グリゴリ > そのまま、石畳の上を走り、バレエのように幅の広いストライド。
走るから跳ぶに変わり、グラン・ジュテからそのまま優美に地上から離れる。
びろうどの夜空への飛翔。
これより当座、我ら迷宮デミモンド、この街のものどもを相手取る。
軍勢によらない戦いというのは面白い趣向だけれども
「蹂躙するより愛でる方を選ばれる。竜なる真闇のお方の御心は計り知れないわ」
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からグリゴリさんが去りました。