2026/01/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・路地」にレンさんが現れました。
■レン > 貧民地区の路地にて。
廃材で造られたバラックに囲まれながら、レンは一人歩いていた。
まだ昼過ぎだというのに辺りは薄暗く、形容し難い臭いが漂っている。
(……うぅ、迷っちまっただ……)
年末年始くらいは魔術の勉強から離れ、王都内を散策してみようと思い立ち街へ出てみたはいいものの。
活動範囲が学院周辺しかなかったレンは、物の見事に迷子となり果てていた。
右を見ても左を見ても、同じ様な廃材小屋が立ち並び、迂闊に進めば余計に迷うと分かっていても脚を進めざるを得ない。
(遠くに見えンのは平民地区の建物だか……あそこまで、行ければ……)
しかし進路には浮浪者が屯しており。
進路変更を余儀なくされ、目的地と定めた地点から遠ざかっていくばかり。
■レン > 「うぅ……しばれて来たし、どっか暖かいとこさ無ェべか……」
時折路地の片隅で焚火を熾して暖を取っている一団を見かける。
しかし、そこに混ざりに行けるほど、レンは適応力が高くなかった。
悴み震える手を擦り合わせながら、今は一刻も早くもと居た地区へと戻るべく歩みを止めず進んで行く。
「う~、こげな事さなるンなら、これまで通りに図書館さ行っておけば良かったァ……」
寒さと先の見えなさと心細さで涙目である。
人に見られては敵わない、とローブのフードを目深に被って足早に進む。
ただでさえ視界は前髪で塞がりがちなのに、余計に前方不注意が増していく。