2025/12/23 のログ
■影時 > 「……さて」
手立てを考える。方策を考える。組織に属しているからと云って、人命含め無制限にコストを使えるわけではない。
目的のためには手段を択ばない。言葉にするのは美しいが、何事も限度がある。
ここ最近の懸案について、如何なる着地点があるかを創造する。夢想する。模索する。
出来るならば、事は掌握し易い範囲で小さくまとめて収まるのが良い。
しかし、場合によっては燎原の火のように大事にしなければならない必要性も覚える。
禍根は断つ、とはよく言ったもの。根を断たなければまた生える。それが良い場合もあるし悪手となる場合もある。
一束幾らで徴用できるかもしれないとて、無駄に命を散らさせるのは、と思う時点で甘くなったものだ。
だが、同時に骸が無言で物語る、というようなこともある。下手な勘繰りを与える余地も排除しておきたい。
(流言飛語を流すようにやる、のも……最低限のうちに入れておくか)
探りを入れるの同時に、さながら盤面の向こうにいる誰かを動かすように仕向ける。
刹那とその場の判断に任せる身には、兵棋の類のようにというのは不得意と、自認する。
だが、受け身としての情報収集に並行して、迷宮で見つけた宝箱に針金を入れるかのように、探りを入れなければ何も分かるまい。
「嗚呼、ちょっと聞いておきたいが……は出来るかい? ……でも良いんだが」
がらりと入口を開く新しい姿、気配を見遣り、顔を戻して酒場の主とやり取りする。
数言、二言と話して勘案し、腰裏から取り出す袋をどさり、またどさりと置き、目を白黒させるさまに嗤いつつ――。
何を頼んだ、仕向け仕掛けたかは、夜の闇の帳の下に。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」から影時さんが去りました。