2025/12/02 のログ
■アシュベール > 「―――おーい。そこ、大丈夫ー? ……あー。壁に孔空いちゃってるんだねぇ。
……ちょっと待ってねー? このぐらいなら補強できるから。」
ランタンで照らす。声を掛ける。それらの繰り返しをしていれば、気になるところも見つかる。
住んでいる小屋に劣化のせいか、ひび割れが出来てしまった。そんなことがあれば、
指輪に魔力を灯し、シンプルな土の壁を形成。それを水の魔法と合わせることで、粘土のように。
それらを操作し、孔を埋めて――固めれば。一時的な補強になり、室内の住人も少しは寒さを軽減出来るだろう。
とはいえ、あくまでも応急処置――。
「本格的な修繕の前の応急処置だから、建築ギルドやそういったお店に依頼したりしなよー?
――あ、これ。毛布ねー? 寒かったでしょー。使い終わったら◯地区のシャイターンに返しにくればいいからー。」
本職には及ばない。ただ、加工技術を持つから出来る事をやり終え、
この寒さの中でも問題ないよう、特注の毛布を貸し出したなら、また次のエリアへ。
御礼の言葉を貰えるのは、悪い気はしない。肌寒さを感じ続けている足取りも、悪くはない。
ただ――面白いことはない。至って普通の、貧民地区だ。
「ここで、おたからなんて見つかったり―――しないよねぇー。」
■アシュベール > そんな風にぽつりと零すも――いつもの貧民地区。
このままお店に戻り、ゆっくりしたら。明日には冒険者ギルドへの報告を果たすのだろう。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からアシュベールさんが去りました。