2025/12/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にアシュベールさんが現れました。
アシュベール > 冷え込みも酷くなってきたこの時期。冒険者ギルドからは色々と依頼がある。
例えばそう。貧民地区の見回り。理由としては単純だ。

この貧民地区では家を持たず、屋外で暮らしている人間も多い。
結果――寒空の中、餓死しないようにと事件を起こすものが増えたり、そういった対象に襲われたりする王都民が居たりするのだ。

だからこそ、貧民地区を拠点にしている冒険者に白羽の矢が立つ。
立地を知り尽くしていること。貧民地区で過ごせている実力の証明。
様々な要因が重なり、少年は足音を響かせながら貧民地区の道を歩く。

「――見回りねぇ。……確かになにかあったら大変だもんねー。」

夜も遅く。その手には自分が作り上げた魔力で稼働するランタンを手に。
崩れた建物や、壁の隙間。様々な場所に目を通し、見回り中。
以前、此処で誰も居ないからといって性交をしていたり、用を足している人を見かけたりもしたので、そういったのも見逃さないように。

「にしても……うー……寒ぅ……。
 帰ったら、あったかいスープでも飲みたいとこだねー……。」

全身を耐熱、耐寒に優れた竜の鱗のローブで覆ってると言っても――。
その剥き出しの指先は普段の白さはどこへやら。赤色を宿してしまっている。
はぁ。と、小さく吐息を零しつつ。それでも、一応ギルド所属の身といして――見回りを続けていく。