2025/09/15 のログ
セニア > ぐいぐいといつもならちびちび飲むお酒を飲み続ける。
幸い、依頼のお陰で稼げて入るのでここで飲んだくれるには十分に稼げてはいるのだが。
だん、と飲み干した盃を掲げれば。

「マスタァ~~おかわり」

とお代わりを所望していく。
マスターも何か言いたそうにはするが普段ケチった常連の羽振りもあり、まあやはり何も言わないでおこう、と次のエールをグラスに入れると空いたものと代わりに置いていく。
ぐい、とまた少し飲んで、ふーと息を吐いた。
ぼーっとカウンター席で飲んだくれているが、そのあんまりの様子にナンパしよう、というものも誰もいなかった。
と言うのも、この女、気分で売ったり買ったりをしており、酒が入った状態はどっちに転ぶかわからない。
そして以前どこらかの酒場で酔ったまま大乱闘をかまし大立ち回りをしたという噂も流れており―――結果、触らぬ神に祟りなし、という状況である。

「……」

きょろ、と後ろを見ると少しばかりこちらを見ていた者たちがぷい、と目を背けたりいそいそと同席者と会話し始めたりする。
むう、とカウンター席に向かいなおる。
……何か避けられてるこれ?
とちょっとだけ自覚したがまあ、いいかとまた酒を煽り始めた。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にリルアさんが現れました。
リルア > その店に立ち寄ったのは偶々だった。
ちょっとした用事の帰り、疲れたのでどこか適当に寄って帰ろうと貧民地区の酒場の入口を潜る。
この地区の店を選んだ理由は、単純に他よりふらっと立ち寄りやすいから。あと安価な店が他よりは幾らか比重高いのもある。

中に入ってみると、存外にぎわっている様子。
空いてる席はないものか、ぐるりと見渡すと──カウンター席に見覚えのある姿を発見。
──その様子は見覚えが無かったが、まぁ知り合いには違いないので近寄っていく。

「できあがってんね~」

なんて声かけながら隣の空いた席に腰を下ろし、酒を呷るその顔を覗き込むようにして笑った。
マスターに手を挙げ、エールひとつ~、と緩い調子で声かける。

セニア > 「う~~?」

隣に誰かが座ったな、と思ってそちらを見る。
それは以前ハイブラゼールで出会った女性で、色々と遊んだりや冒険などをした間柄である。
それは色々と。

「リルア~~~」

ふにゃあと知り合いが来たことにより破顔した。
普段は飄々としているが、そこそこ親しかったりすればそうでもなく、砕けてたり冗談なども言う。
それでも目つきはそれでも変わらないが。

そして前はここまでの泥酔は見られてはいなかったのであるが既にそれを気に出来る許容は過ぎ去っていたので。

「聞いてよぉ~~」

と既にダメな方に酒が入った愚痴モードである。

リルア > 「ここまで酔いどれになるの珍しくなーい??」

何度か一緒に飲んだりもしたが、前後不覚…というべきか。ここまで泥酔している様は見たことがなかった。
なのである種、物珍しいものを眺めているような眼差しである。

「あたしで聞ける分は聞いてあげるけどさ~」

明らかに、セニアに対し何か言いたげなマスターが運んできたエールを受け取り、一口呷って喉を潤す。
アルコールが胃の腑に落ちる心地良い感覚にホッと一息。

「仕事でなんかやらかした? それとも単純に疲れてんの? まぁ疲れてんのはあたしもなんだが」

グラスを持っていない方の手をセニアの片手に重ね、あやすように握りながらゆるりと問う。

セニア > 素面の知り合いにちょっと物珍しそうに見られたとちょっとわかり、更にぎゅ、と手を握られれば少し落ち着いたようで。
ふにゃ、と雰囲気が溶けた様子に。

「仕事がね……久しぶりにまじめにやったら……」

酔っ払いの言を要約すれば、トラブルだらけでとにかく疲れた・あんまりにも疲れたのでヤケ酒していたという事だけであった。
その結論に達するのに大分色々と言ったが。
そして酔っ払いなりに愚痴りたかったことを愚痴った事でようやく落ち着いたのか。

「リルアも疲れてるの?とりあえずお疲れ様……?」

ひっく、とまあすぐに酔いはさめないのではあるが、先ほどまでのヤバさはなりを潜め、リルアも疲れたというので逆に覗き込みながら問うた。

リルア > 「ん~~…なるほど…」

ふむふむ、ほうほう。程良く相槌挟みつつ、滔々と紡がれる愚痴に耳を傾ける。
その間にグラスの中身は3分の1ほどになった。
泥酔はヤケ酒が原因だったのか。まぁマスターからしても、その分払ってくれるならいいお客だから止めることもなかったのだろうか。

「まーね。あたしはセニア程大変だったわけじゃなくて、久々に王都のあちこち用事で走り回ったから疲れたってだけで。
帰る前にここ寄って一杯ひっかけてこうかな~って思ったんだ」

労いらしき言葉をかけられれば、ありがと、と笑ってグラスを揺らす。
心なしか、ヤバさが鳴りを潜めてマスターもホッとしているように見える。

セニア > 「なるほど……改めておつかれさまー。じゃぁここで一杯飲んだり食べたりしないとね!」

リルアの話をふんふんと頷きながら聞き、酔っ払いの思考回路はその結論に至った。

「疲れには良く飲みよく食べる……!疲れの程度は人それぞれだけど―――疲れるのは皆疲れてるからね」

などと言いながら、ここの支払いは任せて、と胸を張れぱぷる、と少しばかり胸を揺らして。
幸いというか、そのせいではあるがその依頼のお陰であぶく銭はあるのだ。

「折角だし乾杯からやりなおそ?再会に乾杯ってね」

そう言って飲みかけではあるもののエールの盃をリルアに近づけた。

リルア > 「あっはは、一杯食べたり飲んだりができればいいんだけどね~」

生憎と持ち合わせがそこまででは無い。
軽く摘まむ程度ならあるんだけどな~とか言っていると、心なしか自慢げに胸を張るセニア。
そして視線は自然と、ぷるん、って揺れる胸に行く。これは不可抗力。

「ほんと? ありがたいな~♡ 持つべきものは優しい友達、ってかぁ。…うん、再会に乾杯」

近づけられたエールの盃に、盃をこつんとぶつけて乾杯。
ぐっと勢いよくグラスを傾け、残っていた分を喉に流し込む姿。
自然、胸を突き出す形になるので、その先端がぷるっ、とたわわに揺れてしまう。

他の男客の視線が外れていたのは幸いだった。

セニア > 「そうそう。ここは私に任せておいて!ってことでマスターつまむものテキトーにと飲み物も追加ねー」

そうやって追加の注文を頼みそれじゃ、とグラスをちん、と打ち付け、リルアのぐい、と一気に流し込むのを横目に見れば。

「お……おぉ~……」

自分も似たようなことをしていたが、リルアの胸が揺れるとつい見てしまって、微妙な声をあげる。
酔っ払っている分、若干抑えが利かない分、恐らくリルアにもバレているだろう。
そして以前に抱いたり抱かれたりしていたこともあってその事をすこしばかり思い出す。

「……ってことでテキトーに頼んだけどリルアも好きなもの頼んでね」

誤魔化す様に声をかけながらぐい、と自分もエールを飲み干して。

リルア > 「ん?」

例によって、見せつけるような挙動は無意識である。
なので変な声を上げるセニアを一瞬不思議そうに見たが、その意味するところを理解すると「あぁ」と納得の声。

「うん、じゃあ遠慮なく~」

等と言いながら、料理や飲み物を待つ間の宙ぶらりんな時間。
セニアがエールを飲み干すのを待ってから、すす、と顔を寄せてニヤリ。

「……食べ終わったら、さ。うちに寄らない? 久々に…ね♡」

言いたいことはわかるだろうとばかり。どう?と問いかけながら、ぽん、と片手をカウンターの上に載せる。
掌を上にして、誘うかのように。

セニア > 「そうそう、いっくらでも大丈夫なんだから」

ふふーんと少しばかり自慢げに。
とはいえ料理を頼んだばかりでしばらくはこないだろう。
マスターも妙に嬉しそうだ。
一杯頼んだからかな、などと当たってはいるがちょっと本筋からズレた事を思いながら待っていると。

「あー……」

置かれたリルアの掌。
ごくり、と以前の事を主出して喉を鳴らす。
きょろきょろ、と辺りを見回してう、ううんと喉を鳴らしてそっとその掌に掌を重ね指を絡める。
それは合図みたいなもので。

リルア > 「ま、でもぜーんぶ奢られるのも何だから、あたしも少し出すよ~」

嬉しそうなマスターはそのまま他の客の注文も取りに行ったようだ。
それを尻目に、ひっそりとカウンターの上に出した掌にセニアの視線が落ちる。

辺りを見渡し……おずおずと、重なる掌。
んふふ、と嬉しそうに笑って指を絡ませるままキュッと握る。

「……ね。あれからあたしとのこと、思い出したりとかした?」

すりすりと合わさった掌を擦り合わせながら、内緒話でもしているかのようなトーンで囁き、問う。

セニア > そろりそろりと伸ばした掌が絡められればぽーっとまた頬が紅くなって。
くにくにとリルアの掌と擦り合わせながら問われる問いにこちらもトーンを落として。

「ん……結構、というか頻繁にというか……。思い出した……かな。なんなら―――」

言いかけてやめる。
既に言ってしまったようなものではあるが。
代わりに絡まった掌をきゅ、と更に強く握り直してそっちは?と。

リルア > 問いに対する返答に、ゆるりと瞳を細める。
強く握られる手。にぎにぎと掌の熱を確かめるように、此方からも何度か握り直して。

「…あたし? 勿論、何度も思い出してるよ。てか、そうそう忘れらんないって」

だから帰った後のことが楽しみなのだと言外に伝えながら、暫しくにくにとお互いの掌を擦り合わせていたが…
やがて料理が運ばれてくる気配を感じると、ぱっ、と一旦離す。

「まぁ…とりあえずは食べよっか。食べ終わって、支払いも終わったら…あたしの家まで案内するね」

等と約束し、まもなく運ばれてくる料理に意識が移る。
最も、そっちに集中できるかは別問題。セニアがどうあれ、リルアは食べ飲みながらも時折、
ぽーっとする一瞬があったとかないとか…。

セニア > 「そっか……うん、そうだよね」

少しばかり目を細めて嬉しそうに。
自分もしっかり彼女の記憶に残っているんだ、とわかって。
この後リルアの家に……。
と考えながらリルアを見ていると、料理や飲み物が運ばれてきて、すい、と掌が離れていき。
少しばかりさみしさを感じるのも、また久々で。

「ん……折角だから案内、されよっかな」

少しばかり調子を戻して、そうリルアに答えた。

とはいえ、その後いまいち食べたもの飲んだものの味は曖昧で。
気付いたら食べ終えていてお会計を済ませていて。
二人夜の道を歩いていて―――。

リルア > 【部屋移動】
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からリルアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からセニアさんが去りました。