2025/09/02 のログ
■アシュベール > ―――そうして、冷ややかな風を受け、少しだけ火照った肌を冷ましたなら。
「よーし……そろそろ閉店だなー……ふあぁ……今日も良く働いたかもー……。」
零すあくび。そして、座りっぱなしで訛った身体を解すように身体をうん……と伸ばし。
いい感じに魔力が霧散したのを確認してから、そのままばたん。と、店の扉を閉じた。
裏側から見える看板。それをOPENからCLOSEDに変えて――これにて、本日は閉店。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区の魔道具店」からアシュベールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にエレイさんが現れました。
■エレイ > ──ある日の夜。
男は人気の少ない夜道を、傍らにいる女性に肩を貸しながらえっちらおっちらと歩いていた。
傍らの女性はだいぶ酒に酔っているようで、殆ど男にぶら下がるようにしながら千鳥足でなんとか歩を進めている。
「……こう激しく酔っ払ってしまってはもつわけもない。とりあえずここに入って休もうず」
ちらりと女性を横目に見遣り、その酔い具合を見て苦笑を漏らす男。
度を越して飲みまくったのか、あるいは極端にアルコールに弱かったのか、それとも何か他の要因か──それはまあさておき。
男は安宿の前で一度足を止めると女性にそう提案し、返事を待たずにその中へと入り込んでいって。