2025/09/01 のログ
■イグナス > しばらくはその店の中身を楽しんで――
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区の魔道具店」にアシュベールさんが現れました。
■アシュベール > 蒸し暑い風が過ぎ去り、ようやく過ごしやすい気温となった夜の時間。
人気があまり無い貧民地区。其処に在る魔道具店で店主は暇していた。
「ふあぁぁ……ねむ……。」
気紛れで開店する其処は、魔物の素材を活用した高品質の魔道具が並ぶ店。
―――しかし、店主の気紛れなところと、入口付近とはいえ貧民地区の一角に位置するという立地。
来店する客と言えば、貧民地区を根城にする冒険者や荒くれ。スラムに生きる孤児。
他にも、ギルドに登録している故に、冒険者仲間と呼べる存在。
はたまた、冒険者ギルドや生産ギルドに貼られているビラの【高品質の魔道具売ります!】とか、【鑑定も承っています!】とか、
そういった売り文句に釣られて必死にやってくる一般人が主である。
しかし……そんな彼らの来店も、食事を終え、後数時間で深夜と呼べるような時間となれば減ってくる。
結果的に、店のカウンターに眠たそうに肘をつき、魔道具をきゅ、きゅ。と清潔な布で研いて、見栄え良く整えたり。
それが終われば陳列されたポーションや、媚薬、劇薬。それらの品質が落ちていないかのチェック。
立てかけられている剣や杖にも手を添え、魔力のブレなどがないかを確認し……それが終われば、椅子に腰掛け直してゆったりと。
「うんうん。――問題なーし。いつでもお客は来てもよーしと……。」
勿論、お客が来ればスイッチを入れて応対するが―――さて、今日は来店はあるだろうか。
■アシュベール > 魔道具の整備をしたりを終え、本を読んだり、近くにいる魔物に食事を与えたり。
それらを終えれば、次は魔具の作成の時間だ。
カウンターに敷いた魔法陣の描かれた羊皮紙。其処に置くのは何個かの魔物の素材。
自分が呼び出した、もしくは作り出した魔物から分けてもらった素材達。それらに魔力を宿らせれば―――。強い魔力のうねりが、店中に広がる。
ここに客の一人でも居たら、その魔力のうねりに倒れてしまったり、充てられて寄ってしまったりするが、居ないのなら別にいいや。の精神。
―――そうして、うねりの中。
出来上がるのはコカトリスの爪と冒険者ギルドで仕入れたインゴットを組み合わせたネックレス。
石化をキャンセルする能力を持つそれは、冒険者ギルドで求められていたもの。
作り終えれば、ほっと一息ついてから……。
魔力の残滓が残る店内で、少しばかり換気のために扉を開けて、外を見やる。
もう、夜。満月が眩しい時間帯だ。――そんな夜に、高濃度の魔力を付近に流し込んでるが、大目に見てもらいたい。