2025/08/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にセリニアスさんが現れました。
■セリニアス > まだ陽が落ち切るよりも早い時刻。とは言え、空は茜色になり、家々が作り出す影は随分と濃くなっている。
日中であればもう少し人通りもありそうな、薄暗さが増してきた路地を駆けるフード姿と、それを追いかけてくる厳つい見目をした二人組の男。
学園で使う魔道具を見繕いに城下へ出たは良いものの、あちらこちらを覗いていたらいつの間にやら治安の悪い区画へと紛れ込んでしまっていたらしい。
ここはどこだと周囲を窺っていれば、良いカモ判定をされたのだろう、声をかけられ――あれよあれよと言う間に口論になり、追いかけっこが始まった。
「――――しつ、こい、なあ……っ」
今は補助魔法を発動させているお陰で何とか距離は取れているものの、土地勘がない所為で迷路じみた路地は闇雲に逃げ回るしかない。
しかも、その所為で疲労は溜まってきているし、魔力にだって限りがある。
思わず呻くように声を上げ。
■セリニアス > 出来るだけ穏便に、と思っていたけれど、撃退も視野に入れるべきか。
加減も出来るだろう。多分。
そんな事を考えながら、今しばらくは逃走劇を繰り広げる事になるのだろう――。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からセリニアスさんが去りました。