2025/07/26 のログ
ケストレル > 「……ま、そんな都合の良い事そうそう無ぇか」

曲がった先も、これまでと変わらぬ薄暗い路地
助けを求める姿などあるわけもなく、ましてやそれが豊満美女なんて夢のまた夢である
精々が酔い潰れた男が壁にもたれて熟睡している程度
ちなみに起こしはしない この時季外で寝てたところで凍え死ぬという事はないだろうから

「……まあ、水ぐらいは置いといても良い……やっぱいいか」

鼾が上がる壁際から静かに距離をとりつつ、警邏を続けていく
何事も無いのが一番と思いつつも、どこか期待をしてしまう、と自嘲を浮かべつつ

ケストレル > 結局、然したる異常も異変もこの夜は起こらなかった
正直に言えば物足りなさは感じたものの、警邏を行ったことで厄介ごとの発生を抑えられるのだ、と自分に言い聞かせることにする

最後に近隣に住む知り合いや、馴染みの店へと声を掛けて回り、ケストレルの警邏は夜更けに終わるのだった

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からケストレルさんが去りました。