2025/07/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にオドグさんが現れました。
■オドグ > 己が開催する宴の日までもう間もなくといった日の夜。囚人を押送する馬車と共に貧民街へやってきた黒肌の肥満男は、はした金で雇ったゴロツキを侍らせ、娼館の建ち並ぶ通りで「獲物」に目を光らせていた。
「これは、という女がおれば何よりだが。そうでなくとも構わん。衛兵はどうとでもなる。夜間をうろつく不逞の輩として引っ張って来い。割のいい稼ぎを探す娼婦も、な」
クズ共に命じた太ったクズは、貧民地区の通りに居座ることに決めた。とりあえず暑い日の夜ということで冷たい飲み物を売っていた屋台の品を買い占め、決して腹を壊さない身体なのを良いことに一気に飲み干す。
「ま、男でも見目麗しく女っぽければいいぞ。雄々しさで売る男娼には手を出すな。ワシの客の好みには合わんのだ。」
ぶつぶつ言いつつ、屋台の傍の椅子にふんぞり返った。
■オドグ > 「フン、引き上げるぞ」
しばらく待ち、買った飲み物をたった1人で飲みつくした黒肌の肥満男は、護衛達にねぎらいの言葉一つかけず、それこそ一杯の飲み物を奢ることすらせず、自身が乗ってきた豪奢な馬車に丸い身体を押し込める。
そして、気まぐれな貴族の暴虐に怯える貧しい人々に見送られる中、王城へと帰っていった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からオドグさんが去りました。