2025/07/04 のログ
ティネ > 出会うものはいなかった。人はいた。
酔っ払いが歩いて、すぐそばを通り過ぎていった。
ティネには気づかなかった。

「出直して、寝直そう」

そう気落ちした様子もなく、どこかへと飛んで消えていった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/ハイオク」からティネさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にアキアスさんが現れました。
アキアス > 路地裏。大柄な人影がもそりと起き上がる。

昨日はひどく割のいい依頼を片づけて、
貰った報酬でたらふく安酒を飲んで仲間内と騒ぎ。

そうして店を幾つか渡り歩いて……夜はこれからという時間までに潰れてしまい。
路地裏でぐぅすかといびきをかいて、起きたのが今。

不埒者に身ぐるみ剝がされても、難癖付けられて玩具にされても不思議でないものの、
明らかにガタイがよく手を出しては面倒と思われたか、憑りついている淫魔がしょうがないなぁとばかりに催眠で追い返したか。
幸運にも味方されての、硬い硬いベッドでの、目覚め。

「……んぁ。……ぁ? ……ンだ、カラかよ」

通りから、喧騒の声も聞こえる。大通りもそう遠くはない場所か。
遠巻きに様子を見ている浮浪者の視線も感じるが、気にせず手に持っていた酒瓶を口につけ、
中身が無くては文句を言った。

塒のある貧民地区とも違う風景に、まだ酒精の残る頭を揺らしながら、周囲を見回して。
冒険者としてはそこそこ長い身であれば、こんなところを知人に見られればどうなるだろうか。
心配されるか、笑われるか。あるいはまだ足りないようだなと、連れ回されるか。

想像しては、いつもの扱いとそう変わらないな、と、背伸びをして。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からアキアスさんが去りました。