2026/02/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にレスさんが現れました。
レス > 這々の体で辿り着いた王都、剣を持つ腕を上げるのすら今は怠い。
冒険者ギルドにて依頼完了の手続きと少々の報奨金を得て歩くのは宿屋街。

表に張り出される金額と、自らの路銀を比べながら、行ったり来たりと。

「今日こそは……、狭くても良い、お風呂に……。」

野営、魔物との戦闘、その果て。
チェストアーマーから覗くインナーも、所々切り裂かれ、ブーツもタイツもガタが来はじめていた。
だから、あまり無駄遣いするわけにもいかなくて、
結局悩む事になる二つの宿の前、片方は風呂付、もう一方は水浴びのみの簡素なもの……。

鞘に入った剣を地面に立てて体重を預けながら手にした袋の中としばし睨めっこ。

レス > もう一度、せめて何かしらの依頼を受けてから……。
そんな思いが過る。しかし疲労も精神的摩耗も限界に達していた。
そんな折……。

「ひっ!?」

素っ頓狂な声が上がる。完全に街に戻った事で気が抜けていた自身が悪い。
腐っても貧民街の真っ只中で隙を晒した所為。
背後から大男に臀部を撫でられ、耳元で金額を告げられた。

あまりの事で身体はバランスを崩し、地面へと尻もちをつく。
じり、じりと地面を蹴り、掻き、宿屋の壁に当たる背中、正面を塞ぐような大男に、
声が震えた……。

「やめろ……そんなんじゃないッ  やめ、て。」

強い言葉も震えてしまえば効果どころか逆効果。下卑た笑みを浮かべるその姿に身体を丸めるしかなくて。
店員でも、助けに来ないかと出来たのは宿屋の壁を叩くのみ。

レス > 結局、その助けを求める声も音も届かない。
巨躯である男に担がれて、宿はそのどちらでもない連れ込み宿へと。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からレスさんが去りました。