2025/12/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 冬の、貧民地区。とてもさむい、夜ともなれば底冷えするこの空気。
はあ、と吐き出した息が白い。寒風に大男は一度、ぶると震えた。

「こんな日ァ、酒でも飲んで寝ちまうのが一番なンだが。」

真っ暗な星空にぼやいて、もう一度身震いした。
さて――どうしたものか。目当ての店を探していたはいいが、久々の場所だ、ちと迷った。
あたりに人影もない、貧民地区の薄暗い領域。
いるのはごろつきのようなタチの悪い連中くらいだが、この大きな冒険者の男に近づくような者もいはしない。

「だからどうしたモンかって、話しなんだが。」

ううむ、とうめいた。
そこらのごろつきをぶちのめして聞きだしてもいいのだけど、あんまり大騒ぎしてもなァ。
でもこんな寒い中に、長時間もごめんだ。やれやれと肩を竦めた。