2025/12/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にレヴァレットさんが現れました。
■レヴァレット > 貧民街の裏路地を、荒んだ景色に似つかわしくない格好の女が歩く。
汚れのない白い毛並みに、上質な仕立てのメイド服。
さらには頭の上に揺れるウサギ耳。……ミレー族の証。
まるで襲ってくれと言わんばかりの格好だが、裏路地の住人たちは
一瞬剣呑な視線を向けるも、すぐに逸らしてしまう。
それもそのはず。ベルトに長剣を提げ、手甲と脚甲を長剣で武装した
2m越えの巨女をわざわざ獲物に選ぶほど命知らずな者はいない。
冒険者として巡回依頼を請け負った白ウサギであったが、
契約の時間までただ路地を練り歩くだけのなんとも暇な依頼となっていた。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からレヴァレットさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にセリアさんが現れました。
■セリア > 貧民街の路地。
お世辞にも治安のよろしくない区域を、帯剣した女剣士がゆっくりと巡回する。
もとより自身の騎士団は、王都内の巡視や警備が主な任務の一環だが、今夜は珍しく1人で行っていた。
人手不足ということもあるが──最近忙しかったから、ひとりでのんびり思索に耽る時間を取りたかったというのもある。
「………新しい人員を募集するにしても、全くの素人だと時間がかかるわね…」
育成の時間を取られることが少々惜しい。
足を止め、適当な壁に寄りかかって騎士団の今後のあれそれを練る。
こういった事務作業は正直苦手なのだが、治安悪化を考えるとそうもいっていられない。
深く溜息をひとつ、人気のない路地に零した。