2025/11/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/娼館「プリプリ」」に娼館「プリプリ」さんが現れました。
娼館「プリプリ」 > シーナ→売約済み(予約中の意味)
ローズマリー→売約済み
バレンシア→売約済み

と、いうような、本日の予約状況。
カウンターの内側で老黒服が例によって客を待つ。

季節の変わり目、急激な気温低下で、老人には眠い限り。

「……いけねえ。」

気合いを入れ直し、客を待つ。
静かなエントランス。もちろん上の階では客がプレイに勤しむが、一階にはその音はほぼ聞こえない。

娼館「プリプリ」 > プリプリの他にも、歓楽街には色々な娼館がある。
本当に安さと回転速度だけを突き詰めたところ…娼館とは名ばかりの、奴隷をそろえた安い何か…
特定の属性に極フリした専門店。
異国文化でまとめたところ、つまりコンセプトありきのお店。
モンスター娘を揃えたところ…ここは資格のある召喚術師や、ダンジョンマスターの経験がある魔族などが仕切っている。


価格帯も格安店、大衆店、高級店とあり、しかし真の高級店はそもそも娼館などという形をとっていない。いや店でさえない。

そんな世界を垣間見たプリプリのマダムローズマリー曰く

『ああしたところは階級内のコネクション、店ではありません。そもそも、そんな上流階級がこんな庶民的なところに出てくるものですか?ゴシップになるのは好みませんよ』


つまり、何もかも、守秘義務さえも心得た濃密な人間関係が作る場所、なのである。


(その点うちは全く関係ねえからな。)
客は払う。こちらは対価を提供する。金さえあればいい。
全く自由である。

娼館「プリプリ」 > だいたい、矯風運動だか宗教だか何だか知らないが。
今日日世間の方がよっぽど淫乱である。
それに、こちとら人類最古の稼業、どんな愛国よりも保守よりも、我こそは真の保守でござい、というところ。


(結局人間なんてのは、裸で抱き合ってりゃ、社会も仕事も地位も何にも関係ねえからな。)

色ごとで剥き出しになるのは体だけではない。心も似たようなもの。

本当の恋愛ではなく、限りなくラブに近いライクだが、そこで客が感じた気持ちや関係性だけは事実。どんな幻でもその幻には真実がある。

「ま、興行格闘技(プロレス)みてえなもんだよ。さてさて…」

片手の指をもう片手で逸らしてバキバキと鳴らしながら、夜を待つ。

娼館「プリプリ」 > 「しかし、あれだな」

娼館、夜遊びの王様を自称しているが、やはりお客様は大人が多い。
当たり前である。先輩につれられて童貞捨てにくる少年もいるにはいるが、継続して遊ぶにはやはり収入がいる。


「装備の代金で仲間の童貞捨てさせてやる先輩冒険者ってのは粋なもんだが。」


最近景気良くねえからなあ…とブツクサぼやいている。
新聞小説の文豪は、そのお悩み相談コーナーで決まって書く『娼館へ行け』。

老黒服の見地では、蓋し真理である。

男の気負いというもの、オスの自意識というもの。
それは女体で擦って吹き飛ばせる程度のどうでもいいものであり。それでもなおウジウジとした繊細な心が決して消えるものではないというのをしみじみと感じることで、洞察が深まり人生が味わいを増す…翻って女性というこの世の不思議の前に立ちすくみ哲学を深めるというところをこの寸言にまとめるセンス。

(まあ、業者としちゃあマンコの汁で飯食ってるだけなんだが…)

思っても言わない。紳士の風格である。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/娼館「プリプリ」」から娼館「プリプリ」さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」に娼館「プリプリ」さんが現れました。
娼館「プリプリ」 > 一戦終わった客がぼちぼちと帰りだし、お嬢様たちの状況が空いてきた。
客が控えている待合室のさらに向こう、従業員スペースに、壁越しの人の気配が忙しい。

別の黒服が待合室の雑誌を入れ替える。


食堂の従業員がプリプリに出前を運んでくる。メイドのシルキィがそれを注文主の部屋の前まで運ぶ。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」から娼館「プリプリ」さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にラグニアさんが現れました。
ラグニア > 娼館「プリプリ」の周辺で、割り当てられた休憩時間の間、近傍を歩いて見てまわっている、淫魔。

紅色の髪に赤茶の瞳。青白いほどの白い肌に、フィギュアのような造形美かつエロティックな体型。その上にカジュアルウェアとダークレッドの街灯を羽織り、人間どもの顔や様子を見て回る。


「ふぅん。もっと人間は煮詰まっていると思ったけど。何だかスッキリしているのねぇ。」

魔性の存在であるラグニアは、世界の運行が悪に傾いていることを感じている。後生大事にタブーを守っている純潔な人間や、正しい色ごとなどというものを信じている人間はずいぶん少なくなったもの。と。

プリプリ以外の店舗の前も歩き回っている。


人妻専門店の女たちは人妻ではない30代で、そんなものでも興奮する人間などというものは、ペット程度には可愛いと思う。
奴隷による風俗は、性奴隷たちに内心の自由が少なく活力に欠け、ラグニアにとって美味しい情動を持っていない。
モンスター娘の専門店は…人間に媚を売る魔族の面汚しか?

ラグニアは淫魔である。自由で気ままで人間よりよほど上位存在で、格が違うと驕っているが、魔女ネーラの支配下にある。だから、奴隷よりもある意味厳しい縛りに置かれており、主人の魔力を融通されている分強化されているが、かの魔女の裁定一つでたちまち弱体化してしまう。


「この世界が性欲に妥協を見つける方法に富んでいるのは、理解できたわ。」

血を時代に繋ぎ、あるいは楽しみのために色ごとにふけるいじましい種族・人類。
限りある器にこんなわずかな快楽で満足するなんて、儚い。弱い。虫みたいで可愛い!

ウキウキと歩いているのは、人類とかいう生き物には見応えがあるから。

ラグニア > 人間は限りある命を早回しで生きていて、滑稽。
私が姿を相手に合わせ、ちょっと刺激してやればすぐに盛って覆い被さってくる。
あとはそいつの意識をコピーして、好きな行動を欲望の通りルーティンで繰り出せば簡単に味の整った精気がいただける。

安い娼婦が物陰で男の股間を吸い立てているのを横目に、娼婦たちが自主的に運営する界隈を横切る。噂によるとここには赤髪の天使の少年がいるらしく、迂闊に手を出せば返り討ちだとか。


「怖い怖い♡」

などと冷やかすが、かように力がある天使ならば戦いにはなりたくない。
おそらく聖なる力で鎮圧されてしまうだろう。

この区画から出るとき、物陰からチンピラが飛び出す。
通行料を払え、さもなければ体で支払えと。

「やーだこわーい♡」

瞳だけが真顔の笑顔で、彼を見据える。
彼の胸のうちに段階を踏まず突然巻き起こる劣情のピーク。
淫魔の邪眼が強制的に下す、過程を吹き飛ばした現象にむしろ恐慌した彼は立ちすくみ、股間を精液に濡らしながら震える。

ラグニアはチンピラの頬に手を添えて、しばらく視線を合わせていた。

「まるで犬みたい。」

鼻でせせら笑う。

ああ楽しい。

ぐるりと歩いて、プリプリの前に差し掛かった。

ラグニア > 私は学習した。
人間は、性的接触には信頼を要する。
お見合い、だの恋愛、だの、要するにそういうことなのだ。
そうでない場合、人間は性を金で買う、あるいは犯す。

信頼がある性的な情動は風味が整っていて安全で美味しい。
恋愛による性的情動はワインに似て甘露。
娼館の客は生の食材のようなもので、こちらで味を整えて食べてやればいい。
人間を一方的に犯す場合は、生肉を食うに似ている。残虐を楽しむのは闇の美食と言える。あるいは東洋人が刺身などという生の魚を食べるのならば、鬼が人間を犯すのはそのような情動を味わうためなのか…?


プリプリのドアをくぐる。
「休憩が終わったけど。」
「予約はゼロだよ」と老黒服。
「またくるって言ってたあの客は」
「社交辞令って知ってるか。ルーチンでやってるのが透けてんだよ。お茶をひきたくなかったら頑張りな。まだお前割引研修待遇だからな。チャンスはあるだろ。」


娼館プリプリ営業中にて。

ラグニア > 力があるのに人間が靡かない。
人間は弱いから、力で心を刺激してやればすぐにまぐわいたくなるに違いないはず。

老黒服が、横目でラグニアの表情を見ている。
ああ、こいつはまだ理解してないな、人間という異文化を。


性愛は食事ではない。
性愛には性欲が要る。
性欲を分解すると、好意の昂りが必須とわかる。


「何も分かってない。人間は。この能力があれば好きになるでしょ?」
「無能でもモテる奴はモテんだよ。」
新聞紙から目を離さずに老黒服は答える。


人間にとって食事は、生き物の命を殺し、その体を胃に収めること。
「性愛、っていうだろ。愛は飯じゃない。あれは食事じゃねえんだ。…お前さん友達はいるのか」

いない。そもそも強いものに従う世界で生きてるからとラグニア。
ならば一緒に誰かと飯食ってみろや、と老黒服曰く。

人間のような、自発的な感情のロジックを心に刻む道は遥かで。


そんな異文化ファーストコンタクト的なやり取りの傍で、ただ楽しむためだけに人間が娼婦とむつみたくて、待合室に消えていく。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からラグニアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 娼館通り」にシェラグさんが現れました。
シェラグ > 貧民街…の空き地には、様々な人がいる。
中にはテントを張って、商売の拠点としているものもいる。
シェラグがそうだ。

テントから漏れる匂いは、マグメールではあまり馴染みがないものだが、
この空き地の近くにある娼館で働く者たちはみんな知っている。
異国のよく効く薬の匂いだ。


テントの中では、大きな鍋にたっぷりと煮込まれた何かが次の工程を待っている。
そのそばには椅子に腰かけたシェラグがおり、何かを読みふけっていた。
この辺の娼館の予定表である。

「ふむ…うん…。」
時折相槌を打つ彼女の女性的な肉体は、扇情的な衣装で覆われている。
…小さなふくらみを持つ股間すらも。

ある程度時間がたったのを見るとすっと立ち上がり、
鍋の中身を小瓶へと移し替えていく。
その数は数十もあるが苦にする様子もない、てきぱきとした仕草だった。

ぴったりと、最後の1瓶分まで移し終えると満足気にうなずいてテントを出る。
看板をひっくり返し『営業中』の表示を表に向ける。

そう、シェラグの今の生業は、娼館で使う消耗品の販売なのだ。

シェラグ > テントに戻り、薬品棚を確認する。
滑りをよくする薬や、媚薬、痛みを抑える薬、傷薬に…ちょっとした”変化”をもたらす薬。
それぞれの在庫がしっかりそろっていることを確認してから、
次はテント内のベッドの整備に取り掛かる。

といっても、シーツをぱっと張り替えるだけだ。簡単なものである。
自分が休む時にも使うし、だれかと寝る時にも使う。便利なものだ。
用があって娼館に呼ばれることもあるが、そうでないときの…”場所”である。
今日も準備はばっちりだ。 太く長い尻尾を上機嫌そうに揺らしながらベッドに腰かける。 

「…」ベッドに腰かけたまま、視線を下ろす。
視界を占めるたわわな二つのふくらみに、そっと手を触れた。
柔らかく吸い付くような手触りと、間違いなく自分の胸だという感覚がある。

『女神』に選ばれたのは、通常であれば幸運なことなのだろう。
選ばれた男がこういった体つきになってしまうのを除けば。
とはいえ、娼館の客のように『チェンジで』とは言えない。
後戻りできないことぐらい、世の中にはいっぱいあるのだ。

「…はっ。」
考えながら、手持無沙汰に自分の乳を撫でていたことに気がつく。
誰かいるわけでもないけれど咳払いをひとつしてから、
お客さんが来るかもしれないと自分に言い聞かせ、ぴっと背筋を伸ばした。

シェラグ > 外を眺めていると、ゆっくりと人通りが増えていく。
娼館街が本格的な営業を始める時間だ。

気合いを入れるぞ!としっぽを一振りしてからベッドから立ち上がる。
こうしていつもの一日が始まるのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 娼館通り」からシェラグさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 」にクロスさんが現れました。
クロス > (貧民地区は静かな夜を迎えていた。
辺りに吹く風は肌寒く、暖を取る物もちらほらと降り、空には綺麗な満月が昇っていた。
影が作られ、辺りが真っ暗になっている真夜中に一つの赤く小さな光が宙を舞う。
白い煙を立てるそれは煙草の先であり、一人あるいは一匹のミレーが一服していた。)

「…フゥ」

(適当な木箱の上で腰を下ろし煙草を蒸かす男、クロスはため息の様に煙を吐き出していた。
業務もギルド依頼も終わり、暇を持て余してしまっていたのだった。
これと言った娯楽も無いため、特に思い浮かばずにただ一人道端でボーっと過ごしていたのだった。)

「んッ、最近すっかりと寒くなっちまったな…。
いっちょ、人肌で温まるか…」

(どうせ暇ならば娼館でもナンパでもして相手を見つけて、朝までハメ倒そうと思っていた。
男にとってそれは日華でもあり、ある意味趣味と言えるだろう。
最もそんな相手が居ればの話だが、とりあえずは一本の煙草を吸ってから考えようとする。)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 」からクロスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/娼館「プリプリ」」に娼館「プリプリ」さんが現れました。
娼館「プリプリ」 > 真夜中、突然性欲を催して通う客が割といるこの街。
普通にひとけがあるこの館。

今夜も年末に向けて回転率がうなぎのぼりひつまぶし。

会いに行けるアイドルメイベリーン
濃密かつ上品なお姉さんのイデア マドレーヌ
ハードファッカーといえばシーナ
普通のプランパー ノーナ
言葉責めとインテリとオタクととトンチキのアンジー
逆レイプとか強めプレイに見えて実は受け気質の気さくなバレンシアさん
などなど、いつものメンバーが全員入れ替わり立ち替わりで回転しているのだった。

最上級のミエルさんは今夜はエルフ好きがいない模様
異界存在の淫魔ラグニアさんはピンチヒッター的に「そこにないキャストのタイプ」を埋めることで完璧なこぼれ玉拾いの布陣を敷く

娼館「プリプリ」 > また、娼館は下半身というボーダレスな部分で階層を超えて人が交流する場所。さまざまな噂が集まる。

曰く、アングラ風俗が存在する。
死姦専門店。これはゾンビにしたフレッシュな死者をキャストとして揃えている。店長は練達のネクロマンサーであるようで、摘発されないのは貴族の後援を受けているからなのだと。

また脱法風俗として魔法少女専門店がある。
完全に未成年のボーダーをぶち破った少女たちを、デキるという。
生半可な未成年ではなく、年長で15歳というからやばい。
脱法の脱法たる所以は「魔法のアイテムで成人女性が変身している」というところにある。法的には完全に成人なのだ。
兎角現実に性癖と折り合いをつければ即座に犯罪になるロリコン・アリスコンプレックスの人類への福音である。


と、いう噂を持ってきたのは、歓楽街で暗黙のうちに流される水子を呪術素材として引き取る、闇の業者なのだが。
「この店は妊娠がありえないから本当に安心して遊べる」と気さくにかたる業者氏。
「ありがとうよでもお前さんも一応慎もうな」と、老黒服。

娼館「プリプリ」 > なお割と今夜は回転が早く、たまたま念願のキャストとできるタイミングが来るくらいには、入れ替わりが激しい。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/娼館「プリプリ」」にグスタフさんが現れました。
娼館「プリプリ」 > ひと段落の合間に、カウンターの中で魔剤のボトルを開けているふたなり黒服ちゃん。

「くぅー…いつも元気のつもりだけど、今日は…っ!」

たまたま、ほんとにたまたま、一斉に客が来るという謎の紛れ当たりが発生していた。

隣で何か考えている老黒服が、突然言い出した。
「うちの店さ、人妻とダークエルフっていたら、どうかね?」
「…もてあましてるならてつだってくださいよお」
「いや、年長者として先を考えるのも立派な仕事だろうがよ。グラマーな子が人気だったら、もう少し増やすか、採用市場であぶれているミドルの子を採るのも妙味があるかとな。」


と、いいつつ客を待合室にすっすっと通していく老黒服のお手並み。

グスタフ > 「いや~、寒いね」

などといって、まるで暖を取りに来たように店に転がり込んでくる男。
受付で、忙しくしている店内を見ながら。

「今日の予約状況は……っと。なんか賑やかだね。新しい催しでもしてるのかい」

差し入れの活力剤をガチャガチャとケースでドーンと土産に持ってくるのは業者のようだ。

「あ、これ。ちょっと発注間違えた余りものなんだ、適当に配ってくれ」