2025/11/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 朽ちた教会」にルーパスさんが現れました。
ルーパス > 逃避行。自らの飼い主からも、自らを飼おうと試みた者からも。
然し、到底逃げ切れるはずもなく、また双方のマーキングから逃れる術もない。

だけど、それでも──、本来なら喜ぶべきはずの、放逐した主の追っ手を振り切って
辿り着いたのはもう随分と使われておらず、石壁や屋根も一部崩落している教会。

そこにはない扉の跡をくぐり、祭壇の前その祭壇に背中を預けるようにして
冷たい石の床に腰を下ろすと、瞼を閉じ祈った。

「私は、どうあるべきなのか──主よ──。」

当然、そんな問いに答える声は無く、裂けたスーツの隙間から入り込む風が身体を冷やす。
どこからか飛んできたのだろうか、汚く汚れた布が崩れた椅子に掛かり
それを手にしては身に巻いて目を閉じた。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 朽ちた教会」からルーパスさんが去りました。