2025/10/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」にルーパスさんが現れました。
ルーパス > 貧民街の路地裏、昼間だというのに光の届かぬ深淵の如き場所で、
赤黒い液体を地面に広げる今やただの骸と化した肉塊の傍。
暗闇の中でも妖しく光る光沢の強い生地に、その赤黒い液体を付着させたまましゃがみこむ。

懐から抜き出した対象の身分証。そして、小さな袋に入った白い粒。
男は知らなくていい事を知ってしまい、剰えそれを広めようとしてしまった。
その、結果である……。

「正義で救えるなら、神など要らない─。」

吐き捨てるように彼を肉塊へと変えた短剣から血を拭いホルダーへと。
昂揚した身体を冷やすため、そして塩粒を守るため。
下ろした胸元のチャック。深い胸元の谷間へとそれをしまい、閉じた。

それから、隠していた修道士の服を頭からかぶる。
場数や、勘が鋭ければその内に潜む血の匂いに気づくだろうが、
路地裏から顔を覗かせた修道士。その姿はただの慰問を、カモフラージュするために。
後は無事、役目を終えたと報告に帰るだけ…………。

ルーパス > そんな路地裏ですれ違う男達、急ぎ足に駆けて行ったのはその突き当りへ向けて
しかし悲鳴は上がらず、むしろ慌ただしい足音に変わっていった。
不自然にすれ違った修道士に疑いが向けられてしまうのも詮無い事。

だから路地裏の、早くから営業している酒場の扉を潜った。
当然向けられる視線は奇異なるもの。
だから道に迷った振りをして──。

「道迷いをしまして、喉が渇きお邪魔してしまいました……。」

頭を垂れ、恭しく願う。水、というわけにもいかない、何かアルコールの無い物を、と。
カウンターに腰掛ける事無く立ったままの修道女の姿は目を引くには引いたろうが、
トラブルを引いてもと先客らは関わろうとせず……。

ルーパス > 受け取ったものを、すぐに飲み干してしまえば、あとは店を去るのみ。
暮れ始めた路地裏を縫うようにしてその姿は闇に消え。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」からルーパスさんが去りました。