2025/09/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にセニアさんが現れました。
セニア > 【夜:王都マグメール 貧民地区 大通り】
がやがやとやかましい喧噪が響く大通り。
貧民地区ではあれど、所謂歓楽通りも存在する。

その歓楽通りの店をぼーっと眺めながら適当な所に腰かけている。
よくよく見れば、仕事終わりなのか腕やら脚には軽く包帯などが巻いてあったりしており、未だにじわりと血が滲んでいる箇所もあった。
横には一杯のエール。

久しぶりの余りしたくない仕事を終わらせ、手当などをすませてから。
行きつけの酒場に入ったものの、どうにも酒が進まず。
結局頼んだ一杯のお会計を済ませ、盃ごと持ちだして、適当に目のついた場所に腰を掛けた、という所である。

娼館は姦しくも客引きをし、近くに見える酒場は酔客の喧嘩でも始まったのか大騒ぎだ。
その喧噪をなんとなく視界に入ってるのか入ってないのかわからないように眺めて。
ふーと息を吐き、ぐい、と一口煽る。

「まっずい酒」

目を細める。
酒がまずいのではない。
単に気分が乗っていないだけである。
辛気臭く目を細めて大通りを眺め続けている。
そんな様子なもので、普段女性なら誰彼構わず声をかけるような輩もその包帯やらを見て何となく声をかけず通り過ぎていくのであった。