2025/09/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にグスタフさんが現れました。
グスタフ > 夜の貧民街。治安もいいとは言えないが、どこか落ち着く退廃的な雰囲気。
空き家が連ね、勝手に住み着いたものがいる、密集した家々の狭い路地裏。
鼻歌交じりに歩くのは上背のある男。

路地に座り込む浮浪者に投げ銭をしては、一言二言話しかけて去っていく。

少し歩いていかがわしい路地に立ちんぼの女性がいて、親し気に声を交わしたりもする。
適当にあしらって更に裏路地をうろうろと、目的がなさそうでいて、その足取りは迷いもなく。

グスタフ > とある路地で一人チェスをしている年寄りに声を掛け。
数分だけチェスの相手をして、いくつかのコインを置いて去っていく。

そうかとおもえば夜更けに腹の減っている子供の乞食に会って。
補導して近くの教会に夜更けに訊ねて押し込んだ。

「まったく、めんどくせぇ」

悪態をつきながら、ふらふらと歩き始める。
誰も彼もが不安な夜を彷徨っている。
見上げれば月があるはずの夜空も雲に隠れて何も見えない。

「……押しつぶされそうだぜ」

グスタフ > 大通りまで戻って、屋台でうっすいアルコールの酒を買って飲む。
喉は潤うが、酔いは全然回ってこない。ため息が出る。

ベンチに足を伸ばして座り込んで、ぐだっている。
とりあえず今夜はもういいか、と女達がいる路地に戻ろうかどうしようかと。

コインを投げて、掌で受けようとして失敗してコインが転がってどっかへ消えていく。

掌で頭を押さえて、ふてくされる。

グスタフ > いつまでもこうしていられない。
重い腰を上げてコインを拾いに……。

「あれ?」

コインが転がったのはそれほど遠くないはずなのに見失ってしまった。

「しまったな……」

結構年代物のコインだったのだが、しかたなく床に這いつくばりながら探す。
そんなことをしてるうちにポタポタと雨も降りだして。

「マジかよ……」

うなだれて空を見る。雨粒に押しつぶされて。
頭から濡れていく。

グスタフ > 髪を掻き上げて、立ち上がる。
コインはもう見つからないだろう。仕方ない。
 ふらふらと。
雨を避けるために、移動する。
 よろよろと。
身体を石造りの壁に沿って歩いて。

戻った路地には立ちんぼの女たちもいない。
雨を避けて室内に籠ったのだろう。

足を引きずるように歩いていく。
雨曝しなら濡れるがいいさ。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からグスタフさんが去りました。