2025/07/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にシェンさんが現れました。
シェン > 「――よわいな、お前ら!」

貧民区の入り組んだ路地裏
チンピラ数人に連れ込まれた。 金目当てだったのか金とその身体を凌辱しようとしたのかはわからないが、相手が悪い
まだ少年なシェンと名乗る男はチンピラ達より倫理観を持たない悪童であり、そして先天的な魔力を操る存在だ
魔力強化した腕でチンピラを投げ飛ばし雑に蹴り飛ばし、魔力の塊を銃弾のように打ち込む。
制圧にはいささかやりすぎなダメージで一人は今すぐ手当をしなければ危険な状態だが、少年にとってはどうでもいい
襲われたなら最もシンプルなルールでやるべきだ
強いほうが奪う、金も、命も

「おまえらだめだぞ、そんなよわっちいのに喧嘩うったら死んじゃうぞ」

と、腕を持ち上げることすらできなさそうなチンピラに近づいてしゃがみこみ、懐を漁る。 金目のものがないかなと言うように

「金になるものあったら全部だすんだぞ? 金目のものなかったらお前ら全員殺しちゃうからな? 金目のものがあったら許してやる、この街は人を殺すと追いかけ回されるからな」

さも当然のように言い放ち、銀貨と銅貨の入った袋を奪う
持っていたナイフも奪って……だめだ、ボロボロで売り物にすらならなそうだ、とポイっと捨ててしまって

「うーん、お前らも貧乏なんだな……俺もだ。 あはは
でもな、お前らはオレから奪おうとしたんだから、金がなかったら死んじゃうぞ?」

おーい、なんかないのかよーとチンピラのおでこを指でツンツンして

シェン > しょうがないなーともう一人のチンピラからナイフを奪って、首にざっくり差し込もうと振り上げる
その瞬間、ようやくチンピラ達のリーダーらしき男が大事で引き止め、懐に隠していた小さな金貨一枚を少年に渡す

「なんだお前、金かくしてたのかー? しょうがないやつだな!」

とりあえずナイフで男たちの服をやぶいて他に金目のものを隠してないか確認。 下のズボンも引き裂いてほぼパンツ一丁にしていく。
本当に金貨1枚以外何もないようで……
ふーむ? と少年は唸る

――この金貨は銀貨何枚分なんだ?

元々森、山で生きてきて最近街にやってきた少年は金の価値がわからない。 銀貨より全然高価なのは知ってるが銀貨何枚分なのかはちょっと想像できなかった。
とはいえ、高価なモノを持ってたし自分も許してやると言ったし、王国で殺しをするととにかくめんどくさい
追いかけ回されるしそいつらをぶちのめすと更に数が増えるのだ。 逃げてる間は街の美味しい肉や果物も食べられない。

「うーん、まあいっか。お前ら帰っていいぞ!」

と、あっけらかんと言うと、一番重傷だった男をかついでチンピラたちは去っていく。
少年は「じゃーなー、今度くるときはもっとカネもってこいよー」と手を振っている

「ふーむ、変わった色だけど綺麗だな。金ってのは」

人として育てられた山賊のとこにもあったが、これはきちんと磨かれた金貨だ
キラキラ光る金の輝きを、ほへー、ふえー、と珍しそうにつまんで見つめてる

「これ高いのか? 銀貨20枚ぐらいになったらいいなー」

シェン > 見慣れぬキラキラに、目をまん丸くして眺めてるが飽きたようでポケットにそれをねじ込み、貧民地区を出る
カネになるものがあるなら平民地区だ
今日は肉がいっぱいだな!
とウキウキの足取りで、金貨を買い取ってくれそうな平民地区の店を探しに行く

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からシェンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にステラさんが現れました。
ステラ > 人気のない貧民街、暗い路地に足音が木霊する
青い騎士服を身にまとった少女が、雲間から差す月光に照らされる。
少女は十字路で足を止め、少し悩むように唇に指をあて、右へと曲がる。
先ほどから何度も繰り返している行為だった。

「あの時、盗賊を取り逃がさなければこんな事にはなっていなかったのに」
そんな力不足な、あるいは油断していた自分を責めるような後悔の言葉が呟かれる。
大通りでひったくりを目撃した少女は義憤に駆られ、盗賊を追い、気がつけば貧民街の奥へと足を踏み入れていた。
何とか奪われた物を取り返せたけれど、気付けば大通りから遠く離れた場所にいた。


せめて盗賊との追跡で疲労した身体を休められるような場所があればいいのだけど。
喉の渇きを感じながらあたりを見回すと、目に入るのは雑草に覆われた廃屋の残骸ばかりだった。
この辺りは完全に廃棄された区画なのだろうか、盗賊にとっては都合の良い隠れ場所に違いないだろう。
「まともな店は……なさそうね。 たしか、こっちだったと思うけど
これを盗まれた人も不安に思ってるだろうし、早く返してあげないと」
少女は朧げな記憶を頼りに、静かに歩を進めた。目指すは、賑わいの戻る大通り。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にリーさんが現れました。
リー > 「確かこっちだっけ?」

薄暗い路地を記憶を頼りに歩くこと数刻。
明るい時間に入ったはずが気が付けば空には月が見える。

しかし記憶を頼りに歩いているので現在地はわかってなく。
時々に聞こえる声を頼りに歩いても、その声は気が付けば遠くになっていて。

「多分こっちで……あれ?ここって通ったっけ?」

記憶にある道だと思えば、知らない道。
本当に正しいのか判らないままに歩いてはいるが不安はあっても疲れはなく。

そうして音が聞こえばそっち、声が聞こえればあっちと歩き。
もう何度目かの声が聞こえればそちらに向けて歩き。

「あー、やっと人がいた。ちょっといい?」

そうして路地を曲がってはようやく見つけた人影。
騎士っぽい服の少女を見つければ、これで帰れると安堵の表情を浮かべて声をかけていく。

ステラ > 「足音……? 誰かいるのかな、近づいてきているみたい」
薄暗い路地の先から僅かに聞こえた足音に少女は歩みを止める。
迷っている最中、人との出会いは願ってもない。
相手が友好的であればだけど、少女は剣の柄に手を添えて路地の先を見つめる。

曲がり角から姿を表したのは黒髪の青年のようだ。
少女を見て安どの笑みを浮かべる様子は敵対的とは思えず、剣の柄から添えていた手が離れる。
「こんばんは、こんな所で出会うなんて奇遇ね
ええ、構わないわ」

元気のよい声に毒気を抜かれつつ、その言葉に応じるように頷く。
東洋風の服から見るに現地の者ではなさそうだと判断しつつ。
青年の次の言葉を待つように、彼に視線を向けて。

リー > もしこれがいたのが如何にもガラが悪いなら回れ右。
話しやすそうなら聞いてみようという賭け。

そして遭遇した少女は話しやすそうなので最初の賭けには勝ったといえ。
後は無事に帰り路を聞けるか、もしくは案内を頼めればという事。

こんな場所で遭遇したのだから警戒は当然。
剣の柄に手が添えられているのを見ると足を止めて声をかけ。
構わないという返事に安堵の息を吐き。

「こんな場所で会うって普通はないからな。
それで用なんだけど……ここから大通りに出る道ってわかる?」

少女の視線を受けて真っすぐに見返し。
知っていてほしいという望みを込め、大通りへの道を尋ねて。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にステラさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にステラさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にステラさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にステラさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にステラさんが現れました。
ステラ > 回線再起動の為一時退出します
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にステラさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にステラさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にステラさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にステラさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にステラさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にステラさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にステラさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にステラさんが現れました。
ステラ > この場に似つかわしくない格好の彼はどんな立場の人間なのだろうか。
剣の柄から手を離したが未だ警戒を抜くことはできず。
青年の言葉に注意を向けて次の言葉を待つ。

「大通りに出る道?
もしかして貴方も……
ごめんなさい、実は私も大通りへ出る道を探しているの」

敵ではないと分かり、そして自分と同じ境遇にあると知って、緊張で強張っていた表情が緩む。
安堵の混じった苦笑を浮かべながら、自身の素性を明かした。

「私はステラ、旅の騎士よ
この辺りではあまり見ない格好だけど貴方は?」

ほんの少しバツの悪そうな表情を浮かべながらも、
先ほどまでの警戒の硬さは、もうそこにはなかった。