2025/07/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にリコッタさんが現れました。
リコッタ > 「ど、どうして……?」

困惑の表情を浮かべ、薄暗い路地裏を少女が走る。
その頭には狼耳がピンと立ち上がり、スカートの下ではもふもふの尻尾が揺れる。

「前の満月から、まだ数日しか……」

満月の夜前後になると、獣人化してしまう呪い。
それ自体は生まれた頃からの付き合いであり、最近はすっかりこの状態も
慣れてしまっていたのだが。不意の変身は流石に動揺が勝る。
今日は帽子もスカーフも、フード付きの外套も用意していない。

ひとまず、人の多い表通りから離れなければ。

「どうしてこんなことに……っ」

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からリコッタさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にシェンさんが現れました。
シェン > 「うー、腹減ったぞ」

平民地区の屋台にいけばなにやら騎士団の集まりとやらで大賑わいで店が埋まってる
平民地区に戻ってもいつもいく屋台は今日に限って閉店
別にカネが無いわけでもないのにどうにも食い物のある店にいきつかない。
ツイてない、というだけなのだが元々そんなに賢くはないこの小悪党、頬をぷくーっと膨らませて歩いてる

「くそ、なんでもいいから肉がたべたい。 あとぐれーぷふるーつ!」

結構贅沢であった
多少汚れが目立つ顔、シャツから伸びる腕は細木のよう
深夜に近いこんな時間では少々あぶなっかしそうにすらみえる華奢な姿の男の娘は平民地区をキョロキョロとしながら歩いている

シェン > 「うー、すてーき、串焼き、からあげ、さかなのフライ」

今日に限ってなぜか食べ物の屋台や店とぶつからない
基本賢さも社会的常識もない少年は店の場所を覚える、ということをしていない。 行き当たりばったりだ
貧民地区にしろ平民地区にしろ食べ物屋は多いのでこういうことはめったに無いのだが不運というのはこうして重なるから不運なのであって
時には同じ区域をぐるぐるしてたり、少年自身もあまり自分がどこを歩いてるのかも把握してない

「……うがー!」

このまま明かりのあるどこかの家に飛び込んで食べ物をうばってしまおうか
いや、さすがにそれは良くない。 また衛兵におっかけまわされる。そしてそいつらを倒したらもっともっと増えるのだ。 あれはちょっと面倒臭い

ぐるるると、なにやら獣のような唸り声をあげつつ、貧民地区を元気無く歩く少年

シェン > とぼとぼと貧困地区をあるき

「――お? っおおおお!?」

くんくんと鼻を動かす
いい匂いだ、肉の焼けるいい匂い。
突き当たりにいくつもの明かり。 肉の焼ける匂い
――食べ物だ!
だだだっと少年は深夜にまだやっている居酒屋に飛び込むように店内にはしっていってしまう

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からシェンさんが去りました。