2025/06/01 のログ
イグナス > 「割とヤバ……ン、いや、どう、どうだろうな。…規模はそんな。」

やってることは結構えげつなかったようだけど、この組織はまあ、いうて大したことはなかったなあと記憶。
出てくる用心棒連中も、さほどほかの連中と変わらなかった。
少なくとも今転がってるどこかにはいるんだけれど、どれかはわからん状態だ。

中々料理が出てこないから、よいしょと軽く身を乗り出して、カウンター内のつまみをあさる。
がさり、と袋ごとスモチ取り出して、かじる。もぐり。

「まあ、ギルドからの壊滅命令受ける程度にゃァ、暴れてたか。
――おう、もちろん。」

ぎしー、と椅子を彼女のほうに渡して座らせる。
しかして、改めて周囲を見回して、そうか、と呻く。
笑いかけてくる彼女から深刻そうな雰囲気は全く届いてこないが、こっちはちょっとだけ神妙に。

「しかしなンだな。あんまよかねェとはいえ、バイト先潰したか。
なんてェか、悪いことしたな。」

そういうわけで、食うか?って差し出すスモチ。もちろん店のモノなんだけど。

アリッサ > そうなんだー、とどうにも軽い調子で頷いて。

「そっかぁー皆悪いヒトだったんだぁ。めちゃショックー」

言いながら、うっかり引っ掛かっちゃった風に、転がってる男の頭をどげしと蹴る。
コイツは強引に後ろに突っ込んできてマジウザかったから腹いせだ。
男の隣に椅子に、ひょいと座りながら、
太腿丸見えマイクロミニなスカートより伸びたむっちり健康的な美脚を緩く組み。

「じゃあボロボロにされちゃってもしゃーないか!
 てゆぅかコレ、全部オニイサンがやったの? えっぐ。」

此処だけでもこうなのだから、アジトはもっと酷い事になっているに違いない。
本日遅刻して良かった。実に良かった。内心胸をなで下ろしながら、

「ンー… まァ、バイト代貰えなさそなのはツラいかなーァ…
 仕方ないケドー……    あーん♡」

むぅと唇尖らせ、被害者面をしてみせるのだ。
ツマミの御相伴に与れるなら、そんな唇のピヨピヨをあっさり解き。
差し出されたソレに向けてグロス艶めく甘色の唇を開いてみせる。
餌待つ雛鳥みたく。舌先悪戯にチロチロさせて。

イグナス > 「あンまショックそうじゃ、あ、そいつ無理するとしぬしぬ。」

一応ころさないようにはしてたんだから。
でもそんなに気にしてない、実際のところは死んだって文句言えない連中だし、こういうのの命に興味ない。
どっちかっていうと視線は女の健脚のほうへ。思わず、おぉ、と感嘆の声を出すほどに。
コホンと咳払いひとつ。何、こんなの余裕だ余裕、なんてぐいと筋肉見せながらだから、謙遜にはなってない。

「ん-………ほれ。」

舌の上にスモチのせて、ほうりこむ。
ひな鳥に食べさせるような可愛い仕草なんだが、艶めいたグロスとか、舌先とかが、なんともエロい。
食べさせた後に、少し間をおいて――。

「…いや、やっぱ悪いことしたな、メシは?まだならメシぐらい奢る。
 ほれ。」

のそりと大柄な影が立ちあがった。
彼女の性質やら、今までの男経験やらで――いやそんなのがなくても。
男は全く欲望を隠す様子もない、目の前の女を、メスが欲しいって言い切るように、にまりと笑って声を掛けた。
この場所でもいいんだけどちと血なまぐさい。
場所を変えて、もっとその欲望をぶつけさせろというように。男の息が軽く漏れる。は、と熱く、けだものみたいに荒い。

アリッサ > 「えー、めっちゃショックだよぉ。
 皆痛そうだし死んじゃいそうだし、かわいそすぎるー…ッて、また踏んじゃった♡ ゴメンネ!」

かわいそがってる傍から、また腹を思いきり踏んだ。
眉下げてテヘペロしながら謝るけども、どうにも軽い。めちゃくちゃ軽い。
椅子に座ったら座ったで、もう周囲なんてアウトオブ眼中。男の筋肉に、わー♡なんてはしゃいでみせる。
正直、男のガタイの良さと巨躯は、この部屋で転がっている何れよりも美味しそうなので。
小娘がさっさと帰らない理由があるとすれば、それなのだし。

「ンーー、 あぃがとーぉ…」

もむもむ。口に放られたスモチ咀嚼して、ごっくん。
唇を、見せつけるように れろり♡ 舐めるのだって男に向けてのセックスアピール。
立ち上がる男に、さも無防備に、きょとんとしておきながら――…誘いの一声に、ぱ、と表情笑わせて。

「マ? お腹ペコペコだから超うれしー♡
 おっきぃお肉、ミルクと一緒にー…いっぱぁいモグモグゴックンしたい気分-…」

お腹すいたぁ、なんて宣って、心得たとばかりに小娘がひょこっと立ち上がる。
いこいこー と屈託無く男の太い二の腕に細腕絡め。最後、バイト最終日の挨拶を快闊に響かせた。


「それじゃぁマスター、お世話になりましたぁー」

イグナス > 「あといくらかもすりゃあ街の警邏も来ンだろうしまあ、…死なねェだろ、たぶん。」

たぶんきっと。実際命はこの街において軽いのである、南無。
女が興味を持ってくれるなら、嬉しそうにするのも隠さない。
勘定も欲望も隠さずに、まるでそれが正しいとばかりに相手にぶつける。
そのプロセスも楽しそうに。見せつけるような舌の動きに、思わず喉が鳴る。
こっちだって、腹が、へった。

「ならいい店がある。…ちと量が多いかもしれンけど、ま、大丈夫だろう。
お嬢ちゃんはだいぶ、食べれそう――…あぁ、そういやァ名前は?おれはイグナス、ってンだが。」

メシでも食べて仲を深めようってんだから、名前くらいは知っておかないと。
でもどんどん我慢できないし、おいしそうだし、もっと欲しいし。
こっちも足早にその場を後にしていく。
さっきまで滅茶苦茶にした酒場のことなんざもう記憶の彼方。
今はおいしそうな女…もとい美味しい飯を食べることのほうが、頭の中にあるんだった。

アリッサ > 「そっかぁ、死なないんだって。よかったねぇ」

本当は――ひとりくらい死んでくれたら、それはそれで今後とも仲良くしてあげるのに、と。
取り敢えず、店を出しなにもう二度三度くらい踏んどこう、と思う。

とはいえ一先ずは目先の旨味。

「こぉ見えてー…めっちゃ食べるから、覚悟してネ♡ ――…名前?アリッサだよー。」

他愛も無い話にきゃいきゃいと声を弾ませつつ、小娘は御満悦に、男のエスコートに従い店を後にして――。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からアリッサさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からイグナスさんが去りました。