2025/11/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にバティスタさんが現れました。
■バティスタ >
───バタン。
マグメール王城、貴賓室などが並ぶ廊下。
後手にそんな部屋のドアを閉める、年端もゆかぬ童女の姿。
「──、さて…次は……と♪」
…数分前までにこの部屋の前を通った者なら、実に耳苦しい雄の声を聞いたことだろう。
興奮し、獣声をあげ、肉欲を満たす吠え声をあげる豚。
例えるならば、そんなところか。
宗派の一つを束ね崇められる聖女を獣欲の捌け口とし、汚し、魔悦を得る。
そんな背徳的な快楽に飼い慣らされている王国貴族は一匹や二匹ではない。
大口の寄与献金、表沙汰にはならない水面下での物流。
そして聖女自身の持つ歪みきった愉悦を満たす──彼らは実に都合の良い手駒である。
■バティスタ >
「(正直ちょっと、物足りないけど)」
ぺろりと色艶の良い唇を紅い舌が舐める。
豚のような雄ばかりを躾けたり飼ったり。…それだけでは少し刺激が足りない。
安定、安寧、大型化した騎士修道会はちょっとやそっとでは揺るがない。
…そうすると、もっと火遊びもしたくなってくる。
王都の花街に遊びに出させた護衛の聖騎士達が戻って来るまでにはまだ時間はたっぷりある。
何か面白い相手でもいないかしらと聖女は王城の廊下を歩む。その異色の瞳は次の玩具を探して。
■バティスタ >
そんな折、聖女を見つけ走り寄ってくる人影。
見覚えがある…と思えばつい先程まで弄んでいた有力貴族の小間使い。
今宵開かれる夜会に来賓扱いで顔を出していただけませんか、とのこと。
──そういう場となれば護衛を外せはしないだろうけれど。
構いませんよ。謹んでお受けいたします。
そうして天使にような微笑みを向ける聖女。
どうせ今日は王城で部屋を借りて宿泊することになる。
──それに、そういう場所でなら新しい玩具も見つかるかもしれないし。
そんなちょっとした打算も含め、聖女は快く返答を返すのだった。
ご案内:「王都マグメール 王城」からバティスタさんが去りました。