2025/10/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にルーパスさんが現れました。
ルーパス > 王城で開かれていた夜会。主人による付き添いの命を受け付かず離れずの距離で見守りをしていた。
そんな主人が男に連れられ部屋の中へと消えて行って一晩が経った。
大人しく、待てを命じ垂れた犬のよう。中から聞こえる物音や声に苛まれながら一夜を明かした。

そんな部屋から物音がしなくなって随分と経つ。少し気を抜いて扉から離れ、
廊下の窓を開けば冷たい空気が身体を撫でる。
窓の淵に両腕を載せて外を眺めても夜会の影響か外を歩く人の姿も殆ど無く。

「…………どこも、同じか。」

まるで何かを批難するようにも、他者に聞こえてしまっては困る独り言。
一晩立ち続けていれば主人以外にも、並ぶ部屋を用いる貴族王族は数知れず。
長い深紅の髪を風に遊ばせながら、ただ部屋の扉が開くのを待つ。
思考は少しだけ、その後のお風呂や、指輪を外してのブラッシングに思いを馳せて。

ルーパス > 流石は王城、と言った所か。扉が開く音に気付くのが一瞬遅れた。
其れほどに施工がしっかりしている証なのだろう。
主人の消えた部屋から数戸隣、おそらく中に相手を残したまま顔色一つ変えずに
そんな優男の貴族が自らの背後を通り抜け──は、しなかった。

冷たい朝の風が吹く窓を覗き込むかのように身体を寄せ、掌は臀部へ押し付けられる。

「──ッ、お戯れを……見られては問題になるのでは?」

侍女か、貴族の娘か、連れていた相手の事等知らぬが、直後他の女に手を出せばいい噂が立つ事はないはず。
揉みし抱かれる臀部の感触にゾワゾワと粟立つ感覚は嫌悪からではない、
しかし、その言葉に舌打ちを一つして、貴族は去って行った。

「ァ──は。 ふぅ……。」

熱を帯びた吐息を、その冷たい風に散らして。

ルーパス > また、別の扉が─今度は背後の。
無表情のまま何事も無かったかのように去って行った背中に見向きもせず
部屋の中の主人を迎えに……。

ベッドの上、白く染め上げられた主人の腕が開き飼い犬を誘った。
指輪を外す事で現れる紅い耳と尻尾。 
主人が好きなその姿のまま白く染め上げられた身体に自らのものを重ねて。

まだ明け方だというのに狼の遠吠えが響く。

ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からルーパスさんが去りました。