2025/09/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城/空中庭園」にファルスィークさんが現れました。
■ファルスィーク > 夏は過ぎ去りつつあるが、その後ろ姿はまだ手を伸ばせば届きそうである為か、残暑は未だに厳しい。
だが、時刻も夕刻となれば幾分マシになったようにも感じるのは、風が幾分か涼しく感じるからか。
一か月前であれば、この時刻でも日差しはまだ肌を刺すようにきつくはあったが……。
一般開放されている王城の庭園にて、良く手入れされている芝の上に腰を下ろし、リュートを抱えて張られた弦に指を滑らせていった。
人の姿はまばらであり、誰かに聞かせるわけでも無く奏で始めた音は、周囲に流れ解けて消えていく。
その内に傾いていく日は、夜の領域の到来を知らせる様に、空の色を変化させながら沈みゆくのか。
そんな夕刻の一時を愉しむように。
■ファルスィーク > 流れ落ちる旋律は一時の創造であり泡沫の宴の様をなした。
終わりは、その指の動きが止まった瞬間、夢と幻如くに掻き消えた。
「人の夢と書いて儚い……だったか。
歴史など、振り返ってみれば刹那の如きものとも言えるが……」
呟いて抱えていたリュートを持ち直しながら立ち上がり、ゆるりと歩みを進めていけば、その姿も見えなくなり。
ご案内:「王都マグメール 王城/空中庭園」からファルスィークさんが去りました。