2025/08/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にオドグさんが現れました。
オドグ > 「ふーむ。んっふふふっ」

王城の一部屋。貴族のために用意された執務室で、黒肌の肥満男が腹を揺すってほくそ笑んでいた。執務机の上には分厚い本が広げられている。

記されているのは、貴賤問わずに蒐集された「獲物候補」。名前と外見的特徴が列挙され、あるページには似顔絵も載っている。日頃から貴族の権力を悪用して淫らな宴を催し、ゴルドを吸い上げ人脈を築く男にとって、これは言うなれば未来の宝。

魅力に富む彼ら男女を篭絡し、調教を施し、宴に出品すれば、どれほどの利益がもたらされるか。またそうでなくとも、自分用に躾けるという考えもある。醜く肥えた己に呼び出され、性欲の捌け口にされる美しい人々を想像し、悪徳貴族は微笑んだ。

「うむ。少し身体でも動かすかな」

独り言ち、席を立って部屋を出る。勿論、この肥満男の運動は健全なものではない。言わずと知れた漁色だ。王城には様々な人々が集まる。騎士や貴族、その従者、あるいは地下牢まで足を伸ばせば高位貴族や王族の慰み者として捕らえられた囚人もいる。

「くくっ!今日はどの女で愉しむか。ま、ものによっては男も悪くないのだが」

下卑た笑みと下卑た呟き。廊下を歩く悪徳貴族は、通りすがりのメイドに無遠慮な視線を浴びせながら、今日の犠牲者を探す。

オドグ > 悪徳貴族の目論見を分かっているからか、メイドたちや立場の低い女達は中々声をかける範囲まで近づいてこない。結局、黒肌の肥満男は城の大部分を踏破することとなり、本意ならずもいい運動をする破目になったのだった。
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からオドグさんが去りました。