2025/07/28 のログ
影時 > 声をかけた相手の反応は一様ではない。胡乱げやら真っ当な礼やら色々だ。
それがちょっと驚きやら、目を細めたりをしだすのは――。

「……ン? どこほっつき歩いてたンだね、お前ら。もう少ししたら捜しに行く処だったぞ?ン?」

人の流れ、足の間を擦り抜けて走る小さな影が、ぴょこ、ぴょこりと男の羽織の裾に飛びつき、攀じ登ってきた処からだ。
左右の肩にふー疲れたーと言わんばかりの仕草で登り、伸びてみせるのはシマリスとモモンガの二匹だ。
飼い主を探して、というには、何か一仕事を終えて見せたような。そんな風情な顔を見せる。

ふいに居なくなって見せていたのは、……どうやら暇潰しの散歩ではなさそうだ。

肩上に留まって、周囲に愛嬌を振りまくように顔を洗ったり毛繕いをしてみせて、ちょいちょいと飼い主をせっつくような仕草を見せる。
何か見つけたりでもしたのだろうか。そう思いながら空っぽになったグラスを給仕に渡し、この場を後にしよう。

ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」から影時さんが去りました。