2025/10/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > さむい。
「さむい。」
――それはまあ、仕方がない。もう冬に近い、夜。
そんな時間に屋敷の前に突っ立ているのだから。
中からは楽しげな喧騒、それなりに大物たちが集まっているらしいから、あまり下品な様子でもないが。
「……ふ、ン。いまいちな依頼だったなァ、こりゃ。」
護衛として配置された男は一人ぼやく。
中の客たちがそれなりの層なんだろう、だからこそ中々の高額依頼ではあったんだが。
どうにも手持無沙汰で、おまけになにより、酷く冷える。
はあ、と吐いた息が白くなった。もうそんな時期らしい。
「――…フけてどっかいっちまうかもう。」
ギャンブルで全部スったのが悪いんだが、こんな日に仕事というのもイマイチが過ぎる。
もうこの仕事放って風呂にでも入りにいくかなあ、とまたぼやいて。