2025/10/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にオドグさんが現れました。
■オドグ > 「ふうぅ、久々に帰ってこられたわ」
密偵としての仕事に駆り出され、長らくタナール砦にほど近い緩衝地帯での任務にあたっていた黒肌の肥満男は、各種飲み物や調教用、お楽しみ用の薬を積んだ専用馬車の車窓から、富裕地区の街並みを眺めていた。
これから向かうのはさる豪商の邸宅。豪奢な酒食と肉便器を揃えている、という旨が書かれた招待状を見下ろし、薄暗い車内でにんまりほくそ笑む。
「む、いかん。ワシとしたことが土産を忘れた。誰ぞいないものかな」
再び視線を窓の外へ。腐敗した王国で貴族として権力者のフリを続けて来た男には、道徳やら倫理という概念がない。性欲に突き動かされるまま相手を求め、カネと力で我が物としてきた肥満男は、好色さをにじませた視線で行き交う人々を物色する。
■オドグ > 「まあよかろう。ワシの存在こそ、成金商人のあやつにとっては何よりの土産よ」
犠牲者を見いだせなかった黒肌の肥満男はそううそぶき、御者に命じて富裕地区の邸宅へと馬車を急がせるのだった。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からオドグさんが去りました。