2025/09/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 ブティック街」にカグヤさんが現れました。
カグヤ > 休日の昼に食事を終えて唯の散歩のつもりで踏み入った富裕地区のブティック街。
大きなガラス窓から覗き込める小物や鞄、衣類の類はどれも手の出る代物ではなく、それこそ司書の給金では大半が飛びかねないものばかりだった。

ただ、手に入る入らないに関わらず、その意匠やデザインの組み合わせ、マネキンの着飾るコーディネイトは眺めているだけでも楽しく参考になる物ばかり。

「住む世界が違う、という言葉の具現化、という感じね──。でも、素敵。」

ガラス越しに足を止めて、見上げた先には自らが普段着るようなスーツにスカート。それは傍から見ても生地の素材の良さが伺えて。
普段から自らが着ている物を思えば雲泥の差。勿論、金額も0が2つ3つ違うのだけれど……。

その素材の違いは今着ているものからも現れる。故に、店内から声がかかる事もないし、ましてや最早客とすら見做されていないのは自覚できる程に。
だから、声が掛からないのをいいことに、色んな店の前で足を止めては鞄や宝石等で目を癒す。そんな午後のひと時。

カグヤ > ゆっくりとしたペースで歩いてはいたけれど、流石に並ぶ高級ブティック街も終わりに差し掛かる。
目の保養と呼ぶには聊か刺激的な値段ではあったけれど。
それを着用する自分を想像して楽しむ等は出来たから。あとはいつもの己に帰るだけ、と足は平民地区へと向けて戻る。
その足取りは幾分軽い。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 ブティック街」からカグヤさんが去りました。