2025/08/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」に孫伯さんが現れました。
孫伯 > 富裕地区の住宅街、その一角に店はある。一見普通の屋敷だけれど門扉には木製の看板とランタンの明かりがぶら下がる。

骨董屋-grave-

その扉を開けば玄関を改装した室内。テーブルと両脇を囲む棚には様々な魔道具の類。
使えそうなものから、価値のなさそうなものまで、玉石混交に。
店主は店の奥のカウンターで読書に耽り、その背後の棚には色とりどりの小瓶が並ぶ。『香油』とだけ書いてあるそれのいくつかは隙間が空いておりそこそこの人気アイテムではあった。

「さぁて、暫くはまた香油の精製に勤しむとしますかねぇ……。」

カウンターの下には、自ら採取しただけでなく、道中一緒になった冒険者からも買い取った薬草、毒草の類がたんまりと。
読んでいた本の中から目ぼしい調剤の割合を見つけ出したのか、羊皮紙に書き記してから、本の代わりに取り出す乳鉢。

ゴリゴリ……と薬草を煎じる音が静かに響く。幸か不幸か既に大概の雌雄は盛り上がっている時刻、客足も遠ざかって久しい。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」から孫伯さんが去りました。