2025/08/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 bar」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ >  
 曇り空が薄く覆う王都の夜。
 全身が黒と言う夏を無視したかのような、いつもどおりの姿。
 季節感は袖の長さ程度だろうか、それ以外はおおよそ変更点がないメイラの姿。
 肌はやや白めのまま 日焼けというものに左右されないかのように焼けた跡もシミもない。
 夜ならば日傘も必要はないものの、日中もただ黒髪に溜まる熱と眩しいのが煩わしいだけだろう。


   ―――“カリッ コリッ コキッ”―――


 メイラが座る酒場のカウンター
 目の前にあるのは底の浅いグラスで盛られたブロック状に固められたチョコ
 もう一枚の皿には柔らかいムースのようなチョコが丸く収まっている。
 ラズベリーか木苺か ベリー系のソースが周りを囲っているそれ。

 ブロック状のそれを二つ三つ、カロりと口に放り込むようにして簡単に砕かれる音
 隠す気もないのか、惜しみない。
 静々とテーブルマナーを守るつもりもないように肴にして、普段の白桃ワインではなく
 やや透ける赤みがかるブランデーで舌にまとわりつく甘さを洗い流すように、傾ける角度はやや強く。
 グラスの中が一息で消えると、熱い息が細くこぼれ出た。


   「―――もう一杯、くださる?」


 注がれるブランデー。
 そのあとには面倒なように、デカンタ系に満たして置いておくよう言うと肉と酒で摂取する日とは違うせいか
 内側くる甘さと度数で頬は放熱するようにうっすら赤みを帯び、目は少しばかりとろんとしている。
 顔の中で依然と変わらないのは、その鋭く並ぶギザ歯くらいか。
 

メイラ・ダンタリオ >  
目の前の甘いものと酒が一通り消えれば、少しだけ体は脱力しているのがわかる肩。
席を立ち、払うものを払うと預けていたのか差し出された二刀を腰に差しなおす。
左腕を柄に預けるようにして、柄を撫でながらその場を離れていくだろうか。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 bar」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。