2025/08/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にアリージュさんが現れました。
アリージュ > 「ふんふん、ふふーん♪」

 冒険者アリージュは、依頼が終わっていたから、鼻歌交じりに富裕地区を歩いている。
 冒険者ギルドでお酒を飲んでもいいけれど、何となく今日は歩きたかった。
 歩いていれば、どこか、誰かと、出会えるかもしれない。
 今日は、双子の姉は別の依頼で出かけて居て戻ってこない、指名依頼なので、アリージュがついては行けなくて。
 それはそれで、一人で楽しむだけだよね。
 そう考えられるのが、アリージュと言う人竜だ。

「おっさっけ❤おっさっけ❤」

 美味しーお酒が飲みたいなー、なんて、酔っ払いの様な鼻歌。
 富裕地区なら、高価だけども良いお酒がそろっている。
 流石に、冒険者での報酬で飲む事にするかなぁ、それとも、自分のお小遣いにするか。
 奢ってくれる人、いないかなー、とか、にっこーと笑ってとことこ、石畳を歩く。

アリージュ > 「どっこっに❤しようっかなー♪」

 お酒を楽しむ。それは良いのだけども。
 富裕地区は色々な酒場がある、なかには、ドレスコードが必要な場所もある。
 が、流石に、いきなりドレスは……持ってるけど、着替える面倒を考える。

「あれ?」

 よくよく考えてみれば、魔法を使えば、着替えだって面倒はない。
 服を魔法で定義し、変更の魔法を使うのもあるし、服自体を魔法で変更すればいいし。
 視線を空へ向けて、視線を店の看板へ戻す。
 うん、と頷く。

「選択肢、増えただけじゃない。」

 良いことだけど、良いことだけど。
 どうしてくれる、と自分の気づきに突っ込みしてみて。
 よし、ともう一度気合を入れて。
 適当に歩こうか、と決める。

アリージュ > 富裕地区の酒場は、基本的に高級志向だからか、人の出入りは少ない、と言うよりも。

「お金持ちぃ、ばっかりだねー。」

 それはそう、と言う様な、感想しか出ないのはしょうがない所。
 アリージュ自身、冒険者をしていなくても全然問題ないくらいにお小遣いはある。
 冒険者をしている理由は―――。
 簡単に言えば、自活能力の獲得と言ったところ。
 後、お姉ちゃんと一緒に冒険するのが楽しいという所。
 ううむ、と軽く悩んで、周囲を見回して。

「なーんかなぁ……。」

 流石に、歩いて、これは、と言う気分になる酒場は見つからない。
 なら、今日は良いか、とアリージュは考える。
 酒は楽しく飲むものだし、今日飲めなくても明日飲める。
 それならいっか、と踵を返して。

 トゥルネソル家、竜の巣へ、戻るのだった―――。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からアリージュさんが去りました。