2025/06/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 魔法道具展」にフーリさんが現れました。
フーリ > 「ふ、ぅわわわ…」

すっぽり目元隠す黒いカーテンの下の青灰を輝かせ、
口元をくりの形にほんわか開けて、展示品を観察する。

富裕地区なんて普段はなかなか近づけない。だって基本綺麗で煌びやかだ。
根暗黒づくめが近づくと目立って仕方がない。

それでも今日は気合と勇気を振り絞ってやってきたのだ。有名な魔道具製作者の展示会があるから。

自分でも魔導具作成したり、仕入れて売ったりしているくらいには普段からそういうものに触れる。
なんというか料理と一緒だ。性格やら、いわゆる「ヘキ」が出るのだ。

魔女は基本つよいので、道具でできるようなことは魔法で片が付く。

が。だからこそ。根暗メカクレ少女は、人間社会に出てこの発明品たちに大いにハマった。
文字通り便利なものから、そのなりたち自体がもう面白いものまで。
まぁ、精神性幼いままの少女が玩具に首ったけ、というのもあながちはずれではないかも。

今日展示会しているのは正確には制作「グループ」だ。
詳細は明らかにされていない。機密情報ってやつだ、こないだ諜報員モノの演劇で見たので知っている。

複数人制作だからなおさら多種多様。いろんなものがある。それこそ魔女が作ったものだってあるのかも。

隠れたおめめキラキラさせながら、ふらふら、とことこと、行ったり来たり、会場内をチビ黒が歩く。

フーリ > 「ぉぉぉぉぉ」

間抜け顔。は、なんとか髪で隠れているから晒していないものの。
間抜けな声は、ずっと口から洩れている。

途中、開発の変遷、みたいな展示などまじまじと説明文読み込みぶつぶつと何か言っているものだから、
ちょっと異様な空間になって他の客が遠巻きに見ていた。

それにも気づかず次の展示、次の展示と。ゆっくり見たいが時間は限られている!
また来ればいいのだが富裕地区というリッチな立地がまずヘッジ必至なのである。
この期を逃すと次に勇気を出すのが展示の期間中に間に合うかどうか。

「お、ぉ、お……ぅあ、っひ、ふへ」

とてとて足を踏み入れる先、お子様お断りな表示の場所。
あんまり自然に魔女が足を進めるからか、チビでも胸元御立派様だったからか、止められず。

夜を彩る魔導具の数々が飾られるそこにたどり着いては、キモい引き笑いと口元ゆるゆる。

むっつりスケベなふたなりメカクレおっぱいは、胸の前で腕を組んでほうほうと、
まるで学術的興味からのものですよーと雰囲気醸してあれやこれやのいやらし魔導具を眺めていく。

もちろん周囲からは爆乳押しつぶしたチビが、エッチなそれに興味津々、としか映っていない。

フーリ > ぇへぇへ言いながらの卑猥物観察を続けたあと、係員に「君、ちょっと」と、声を掛けられる。

えっ、触れてないですよ、舐めてもないですよ、まだ見てるだけでこれは合法ですよね? と、
御簾のせいでわかりづらい表情を困惑顔にさせて。

こちらに、と、言われれば大人しくついていくしかない。
周囲からの視線が突き刺さる羞恥プレイ。
見える場所の少ない白い肌を真っ赤にさせては、あそこは大人以外だめだよ、と叱られて。

身分を証明する書類、なんて上等なものを持っていない流浪魔女は、ハィ…と消え入りそうな声で答えた後、いたたまれなくなってとぼとぼ展示場を後にする。

きっちりと物販でお土産魔導具数点購入して。
そこでもオトナなアレコレを後ろ髪ひかれる思いで諦めて、富裕地区を後にしていったのだった。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 魔法道具展」からフーリさんが去りました。