王都マグメールの王城近くに存在する富裕層が多く住む地区。
基本的な住民は貴族や資産家などになる。
豪奢な邸宅や劇場、音楽堂など文化的な施設が多い。
中には、アングラで悪趣味な施設やクラブも存在する。
見世物などにされる奴隷などは少なくない。

貧民地区や平民地区に比べれば治安はさらに良い。
しかしここも全て安全というわけではない。
金持ちほど人に言えない趣味を持っていることは多い。
ここに住む人間は特権階級が多い。
権力を持つ者が何か無法なことをしたとしても、もみ消されたり、衛兵たちも見なかったことにすることがあるだろう。

※富裕地区です。様々なシチュエーションや施設でお遊びください。
 ご自身で考えた施設や、貴族の邸宅内などでもOKです。

●フリー設定ルームです。最初に入室する人が部屋の設定を自由に設定できます。
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参加者(0):ROM(1)
Time:08:54:04 更新


ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からナイトさんが去りました。 (03/20-15:26:18)
ナイト > 【部屋移動します】 (03/20-15:26:11)
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からヴァンさんが去りました。 (03/20-15:25:39)
ナイト > 「……あっそ」

少女はわざと気のない返事をして、口を尖らせ黙り込む。
別に、好き好んで図書館に殴り込んだ訳ではない。と言うのは言い訳にもならないか。冷静さを欠いて突っ走った結果だ。余計なことは言うまい。
僅かな馬車の揺れにも神経を張り詰めながら、此方の願いが聞き遂げられるとほっと息を吐き俯く。

「うん……。ありがとう、ヴァン……」

素直に礼を言い、力が抜けて背を丸め、ふるりと小さく震えて自分で肩を抱く。
盛られた毒は何だろうか。手足の痺れから、麻痺毒は確実に入っている。そして、身体の熱さはきっと……。
目の前にいる男に視線を向けてしまえばどうなるかわからない。また、自分がどうするかも。
自制心が徐々に薄れて行くのに危機感を抱きながら、行先がホテルへと変わるのを耳で聞き、不安そうに視線は窓へ。
街明かりがちらつく闇の中、反射した自分の表情はあまりにも頼りなく、きっと彼にもバレているのだろうと察すると気まずさと恥ずかしさで唸り声をあげてしまいそうだった。

何故、彼らは少女に毒を盛ったのか。
それは少女があのいけ好かない味方殺しの従士であると言う前に、狂犬であることがそもそもの原因である。
上官や先輩を舐めきった生意気で傍若無人な女騎士。訓練で他の新兵のように潰してやろうとしても、逆に返り討ちに合わされるものが後を絶たず、籍を置いていた十三騎士団の中でも嫌われ者で、他の騎士団にも少女を良く思わない人間は多い。
今日、あの場にいた彼らの中にも、少女に打ち負かされ身体と名声に傷を負った者がいた。
少女にとっては顔を覚える価値もない、有象無象の騎士だったが、彼にとっては忘れがたい、恥をかかせてやりたい生意気な女であった。
仕返しを望む一人に乗っかる形で、茶髪の騎士や、他の騎士たちも味方殺しに恥をかかせてやろうとした訳だ。
混ぜるのは毒と言っても死ぬようなものではない。少しばかり体の自由を奪い、女を素直にさせるだけのものである。
茶髪の騎士が聖騎士の気を逸らしている間に毒を盛り、聖騎士が酔い潰れるようなら、部屋に連れ込み生意気な小娘を躾てやろう。上手くいかずとも、薬を多めに盛っておけば粗相の一つでもすると思っていた。

彼らが想定外だったのは、少女のタフさが象をも超えて余りあったことだろう。
普通の女なら、一口飲んだだけで酩酊し、軽く触れただけであられもなく喘ぐような即効性のある強力な薬だと言うのに、少女は涼しい顔でそれを飲み干し、薬を入れ忘れたのかと思う程、堂々とした足取りで大広間から去って行ったのだ。
作戦が悉く失敗し、彼らは茫然とそれを見送るしかなかった。
何も知らされていない後輩二人は、何が何やらわからぬまま、首を傾げ肩を竦めたことだろう――。

「……そんな便利な魔術があるのね。今度、教えて欲しい……くらい、だわ……」

だが、その薬も全く効いていなかったわけではない。
確かに効きは悪かったが、じわじわと広がる毒は少女の身体を巡り、確実に牙を剥いている。
あのまま飲み比べの勝負が長引いていたならば、気力だけで退け続けることは難しかっただろう。

見覚えのある街並みに安心して瞼を閉じる。
暫くして目を開ければ、扉の向こうに見えるのはホテルの入口だった。
少女はふらつく足に鞭を打ち、足踏みをしてから馬車を降りよう。
(03/20-15:14:26)
ヴァン > 「利用者はいつでも歓迎するよ。
――あれは君がすごい剣幕で来たからさ。静かに本を読み、借りるだけなら何も問題ない」

車室内に揺れが伝わらないよう細工がしてあるのか、女男爵の村に向かった時に比べると乗り心地は格段に良い。
それでも石畳の段差などで時折微かに揺れてしまう。
少女が図書館を訪れる分には誰も口出しをしないだろう。それに、魔導通信は今後も少女に渡したままにするつもりだ。

「……うん、レシピから考えるとそうなる。酒の強さを感じさせないタイプのカクテルかな。
わかった。このあたりからだと……『ホテル・インペリアル』で部屋を貸してもらうか。前アフタヌーンティーに行った所だ」

浮きかけた腰を落ち着けると共に、少女の表情が見えた。
少女の症状はいずれも酩酊を思わせるが、そう片づけるにしては摂取量が少ない。
以前酒を飲んだ時は今日より多く飲んでいたが、もっとけろりとしていた。

どうやら一服盛られたらしい。状況からすると騎士連中と一緒にいた時ということになるが、理由がわからない。
男が酔い潰れて、その間に少女を毒牙にかけようとしたのか。それならば茶髪に誰か助太刀するだろう。負けては意味がない。
試験の一環と考えるには、服毒は危険だ。体質により予想外の効果が出るケースがある。
男が持つ能力を使えば安全ではあるが、そこまで見越して伯爵がこんな真似をするとは思い辛かった。
あの次男坊は少女ほどではないが考えが顔に出やすいタイプだ。巻き込まれただけ、と考えるのが自然か。

男は御者側の壁をノックすると、小窓を開けて行先の変更を告げる。数分も経たずに到着するようだ。
少女に向き直ると安心させるように笑ってみせた。

「……ま、安心してくれ。ここでは使えないが、体調を万全にする魔術がある。
それをやって一時間も横になっていれば、出発前の時くらいに元気になっているさ」
(03/20-14:31:02)
ナイト > 「……それは、興味あるわね。
 普通に本が読めるなら……また、行っても良い……けど、この前の部屋に通されるなら行かないわよ」

相手の視線がどこに向いているか、普段であればすぐに気付けるが今は違う。
衣擦れ一つの刺激でも、気を抜いていれば声が出てしまいそうで、馬車の揺れにも油断ならぬ状況。
身構え堪えるあまりうっかり誘いに乗りかけたが、先日酷い目――彼にとっては楽しい一時だったかもしれないが――にあったことを思い出し、ますます顔を赤くして。

「口当たりが良い? あれが……? …………はぁ。いえ、そう……。そうね。
 ――いっ! いい、触らないで……っ! 今は、本当ダメ……だからっ。
 はぁ……っ、ふぅ、ん……っ。はぁ……。
 ごめん、少し……屋敷に戻る前に、休みたい。できれば、人目のないところで……」

彼の言っている酒と自分が飲んだ酒の感想があまりにも違いすぎて、勘違いしているのかとも思ったが、酒には詳しそうな様子を思うと、そこまで味が変わる程混ぜ物をされたのかと結論付ける。
いったい何を混ぜられたか、犯人が誰かは薄々わかってはいるが証拠もないので問いただすこともできないだろう。
半ば諦め方を落とすと、不意に気遣われ、慌てた様子で顔を上げる。
俯き、顔にかかる髪で隠せていたが、真っ直ぐに顔を合わせると、相手にもいろいろと見えてくるだろう。
上気する頬と、汗の伝う首筋。目元は赤く、サファイアは水に濡れて潤んでいる。

このまま屋敷に帰ることは出来るだろう。広間から馬車まで自分の足で歩いてきたのだ、その道のりの長さと比べれば、屋敷の廊下など三分の二にもならない。
彼の言うように、気丈にふるまって部屋に戻るまでが試験だったなら、そうした方が良い。
だが……。

少女の瞳は迷いに揺れ、最終的に呟いた声は小さく、いつもとは別人のようにしおらしい。
(03/20-14:05:17)
ヴァン > 差し出した手を拒まれた時、少し目を細めたが男は何も言わなかった。
行きは素面で、練習だと前振りもした。今は酔いも回っているから、少女の素が出ているのだろうと解釈する。
まるでこれから夜会に向かうかのように緊張している少女を見て、窓の外をつられるように眺める。
外から車内を見ても、誰が乗っているかはわからないだろう。試験官が最後まで見張っているとは思えない。

「ん……まぁ、そうだな。伯爵邸を訪れるのは月一回程度に戻るかな。
この前みたいに君が図書館にきてもいいんだぜ? 最新の本は少ないが、恋愛小説とかをそれなりに揃えてあるからね」

強がる少女とのやりとりも相変わらずだが、それもどこか心地よい。
手の震えにおや、と目を見開く。空調のきいた王城から屋外、そして馬車内と移動して寒さを覚えること自体は不自然ではない。
だが、相手は北方出身の魔狼の末裔だ。春先の冷えなど慣れたものだろう。

「爽やかな柑橘系で口当たりがいい、酒精の強さを感じさせないカクテルなんだが……あまりバーテンダーが上手くなかったのかな。
……大丈夫か? 背中を撫でたり、馬車を止めてどこかで休んだりしようか?」

男が聞いたレシピの中に甘さを想起させる材料はなかった。少女が知れば不自然さを覚えるだろう。
男もまさか、夜会の場で第三者に薬を盛られるとは想像していない。
飲みすぎにしては少し変だなと思いつつも、少女の返答を待つ。
男は少女の対面に座っていたが、肩を貸したり何なりする必要があるならと少し腰を浮かせる。
(03/20-13:40:58)
ナイト > 違和感は最初に一口飲んだ時からあった。妙に甘ったるくて舌の上に残る感覚。喉を焼く強い酒の香りに隠れて、何か、別のものが隠れているような。
飲みなれない高い酒だからだろうと自分の直感を誤魔化し、まさか夜会でそんな馬鹿をする者がいるとも思わず。
大広間を抜け、王城を出て馬車に乗る頃には、その直感を信じなかったことを少し後悔した。

馬車に乗る際、差し出された手を断り自力で上がるのはマナーとしてはよろしくなかっただろう。
だが、それも仕方のないことだ。身体の痺れを気取られまいと、接触を拒んだのだ。

リラックスしている相手とは逆に、少女は浅く腰掛けて背は真っ直ぐに伸ばし、緊張しているのか表情を硬くして伏し目がちに窓の外を見ている。

「――そう。ヴァンから合格がもらえたんだから、きっと間違いなしね。
 ……これで、またしばらくは……顔を合わせなく、なるわけだ。まぁ、別に私は寂しくなんて……ないけどね」

可愛げのない強がりはいつものこと。相手ももう慣れているだろう。
膝の上に置いた手が小さく震える。

「そ、そうね……女性受けしそうな、煌びやかな見た目だけど……思ったより強い酒だったわね。
 いいのよ。長居したい場所でもなかったし。酒もあんまり好みじゃないから、もう一度飲みたいとは……思わ、ない……わ……」

声が途切れる。薄く開いた口から洩れる吐息は熱く、酒ばかりが原因ではないことは明白だった。
(03/20-13:16:57)
ヴァン > 少女を迎えに来た時と同じ、二頭立ての馬車に乗る。
男の生活圏内にこんな馬車は見当たらなかったので、おそらく馬車組合から御者ごと借り受けているのだろう。
少女の乗降を手助けした後、馬車が動き出すと男は長く息を吐きだした。

「ナイト嬢、お疲れ様。『冒険者ギルドに戻るまでがゴブリン退治』とはいうが、試験も一段落だ。
合否判定がいつ出るかは知らないが――ま、大丈夫だろう」

王都から出ない、舗装された道路のみを走る貴族向けの馬車内は乗り心地がいい。緊張が解れたのか、少し深く椅子に身を沈めた。
王城を囲うようにして富裕地区――貴族や豪商の屋敷がある。少女を送り届ける先である伯爵邸まで三十分はかからない。
街中を走る馬車の速度は徒歩と大差ないが、足元が暗いこの時間、夜会服で歩くのはあまり賢明ではない。

「飲みすぎ……のようには見えなかったが。最後のは強めの酒に見えたな。
飲むのを急かしたのなら、すまなかった」

少女はあまり酒を飲んでいる様子はなかったが、ウェイターから聞いたレシピは酒精の強さを想像させた。
男は慣れているが、短時間に強い酒を飲むと身体に来る。
獣人たる少女が参るとは思っていないが、労わるように声をかけた。
(03/20-13:02:30)
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にナイトさんが現れました。 (03/20-12:56:19)
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にヴァンさんが現れました。 (03/20-12:54:16)
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 雑貨屋」からレスさんが去りました。 (03/12-13:43:17)
レス > 『移動します。』 (03/12-13:43:13)
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 雑貨屋」からルヴィエラさんが去りました。 (03/12-13:43:12)
ルヴィエラ > 【ROM禁部屋移動】 (03/12-13:42:50)